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アポリポプロテインA-I及びA-IV遺伝子発現調節機構に関する栄養生理学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 07760124
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 食品科学・製品科学
研究機関北海道大学

研究代表者

園山 慶  北海道大学, 農学部, 助手 (90241364)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードアポリポプロテイン / 小腸 / 胆汁 / 栄養生理学 / 遺伝子発現
研究概要

本研究ではこれまでに筆者が見いだした現象をもとに、小腸広範囲切除後に残存回腸のアポA-IV遺伝子発現を正に制御する胆汁成分を同定すること、並びに食物繊維の腸内発酵に由来して肝臓のアポA-I及びA-IVの遺伝子発現を制御する因子を同定することを目的として、以下の検討を行った。
まず、intactな小腸を有するラットに対しても胆汁が回腸アポA-IV遺伝子発現を亢進させるか否かを検討した。即ち内因性の胆汁が空腸を迂回して回腸に流入するモデル、及び回腸にカテーテルを挿入して外因性に胆汁を注入するモデルを作成し、回腸アポA-IVmRNAを分析した。その結果、いずれのモデルにおいてもアポA-VmRNAレベルの顕著な増加が見られた。また後者のモデルを用いて胆汁酸溶液を注入したところ、アポA-IVmRNAに大きな変化は見られなかった。これらより、intactな小腸を有する動物においても回腸に胆汁が多量に流入することによりアポA-IV遺伝子発現の顕著な亢進が生じ、それは少なくとも胆汁酸吸収増加によっているのではないことが明らかになった。現在、その他の胆汁成分としてコレステロール、脂肪酸、リン脂質の影響を同様なモデルにより検討中である。
また、小腸上皮細胞並びに肝細胞のin vitro系として各々Caco-2並びにHepG2細胞株の培養を行い、アポA-I及びA-IVmRNA、及び培養液中に分泌されたアポA-I及びA-IVを分析した。両細胞株においてconfluentに達した後、アポA-I及びA-IVmRNAレベル、培養上清中のアポA-I及びA-IV濃度の増加が観察された。予備的な結果として、Caco-2において培養液にラット胆汁を添加することによりアポA-IVmRNAレベルの増加傾向が観察された。HepG2に関しては短鎖脂肪酸あるいは盲腸抽出物がアポリポタンパク遺伝子発現に及ぼす影響を解析中である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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