研究課題/領域番号 |
07760129
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
食品科学・製品科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
榎本 淳 群馬大学, 工学部, 助教授 (70183217)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 食品アレルギー / アレルゲン / 抗体応答 / 経口寛容 / 免疫寛容 / ポリエチレングリコール修飾 / α_<s1>-カゼイン / β-ラクトグロブリン |
研究概要 |
【目的】食品アレルギーの対策を講じる上で、アレルゲンに対する免疫応答の効果的な抑制法の開発は意義深い。アレルゲンの化学修飾や経口投与(経口寛容)はその候補となるものであるが、両者を積極的に組み合わせて検討した例はない。本研究では主要な牛乳アレルゲンであるα_<s1>カゼイン(α_<s1>-CN)およびβ-ラクトグロブリン(β-Lg)を例に取り、ポリエチレングリコール(PEG)修飾アレルゲンを経口投与した場合、どのような免疫抑制現象が認められるのか検討した。【方法】α_<s1>-CNおよびβ-Lgをトリアジン環を介してPEG(平均分子量10,000)にて完全に修飾した。このPEG修飾あるいはnativeなアレルゲンを1群4匹のC3H/Heマウスに1回当たり0.1〜10mgの投与量で2、3日毎に計4回非経口的(腸腔内)あるいは経口的に投与した。これらのマウスをさらにアジュバントと共にnativeなアレルゲンにて2回腹腔内免疫し、その際に誘起される特異抗体応答を酵素免疫測定法により評価した。【結果】PEG修飾α_<s1>-CNおよびβ-Lgをあらかじめマウスに非経口的に投与した場合、対照群(生理食塩水投与群)と比較して、血清中の特異抗体産生量の有意な減少が認められ、牛乳アレルゲンをPEG修飾することにより免疫寛容誘導能を付加させることができた。さらにnativeなα_<s1>-CNおよびβ-Lgをあらかじめ経口投与することにより、特異抗体産生量がその投与量に応じて有意に低下することが観察され、牛乳アレルゲンに特異的な経口寛容が誘導されることが確認され。これらの結果より類推される予想に反して、PEG修飾α_<s1>-CNおよびβ-Lgを経口投与した場合、特異抗体応答の抑制は全く認められなかった。すなわち牛乳アレルゲンの化学修飾ならびに経口投与による免疫抑制効果は容易に加算される性質のものではないことが示されたが、食品アレルギーの予防・治療法を開発するに当たり、この理由を解明することが重要となると考えられる。
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