研究課題/領域番号 |
07760140
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
食品科学・製品科学
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研究機関 | (財)東京都老人総合研究所 |
研究代表者 |
白川 愛子 (今野 愛子) (財)東京都老人総合研究所, 栄養学部門, 助手 (30260285)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | マウス / マクロファージ / アルギニン / 一酸化窒素(NO) / 拘束ストレス |
研究概要 |
アルギニン(Arg)は、一酸化窒素(NO)産生の基質としてマクロファージの機能発現において重要である。NOはマクロファージの殺菌作用や免疫系の調節に関わり、生体防御能において重要な役割を担っている。本研究では、マウス腹腔マクロファージのNO産生能について、食餌Argの影響を調べるとともに、in vitroにおけるArg及びシトルリン(Cit)添加の影響についても検討を加えた。さらに、非外科的ストレス負荷条件下の生体防御能を検索する一端として、拘束ストレス負荷マウスのNO産生能を検討した。3カ月齢の雄性C57BL/6マウスを、20%カゼイン食対照群と3%Arg添加食群に分けて4週間飼育した。これらのマウスからプロテオースペプトン誘導腹腔マクロファージを採取し、インターフェロン-γ・リポポリサッカライド刺激により産生されたNOについて、培地のArg濃度変化及びCit添加の影響を検討した。その結果、Arg非含有培地では両群ともにNO産生量は僅かであったが、Arg添加により濃度依存的に増加した。また、Arg非含有培養条件下におけるCitの添加により、両群のNO産生量は増加する傾向が認められ、その程度はArg添加食群において顕著であった。この結果から、NO産生の基質であるArg供給のためにCitを利用したArg再生機構の存在が示唆された。次に、上記の如く飼育したマウスについて、マクロファージ誘導物質投与31時間後に17時間の拘束ストレスを負荷し、解放後に採血及びマクロファージ採取を行った。ストレス非負荷動物では、Arg添加食による血中NO濃度の有意な上昇は認められなかった。一方、ストレス負荷により血中NO濃度の上昇が認められ、その程度はArg添加食群において顕著であった。マクロファージについては、ストレス負荷により両群の細胞数は減少傾向を示し、その機能は現在検討中である。
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