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ラジオトレーサー法によるリグニン前駆物質プール機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 07760164
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 林産学
研究機関名古屋大学

研究代表者

福島 和彦  名古屋大学, 農学部, 助手 (80222256)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードコニフェリン / シリンギン / コニフェリルアルコール / シナピルアルコール / 樹木 / コブシ / 細胞壁 / リグニン
研究概要

リグニンの前駆物質であるモノリグノールのグリコース配糖体であるコニフェリンやシリンギンは樹木中に多く存在しているが,どのような役割を持つのかよくわかっていない.本研究は,未解明であったモノリグノールグルコシドからリグニンへの代謝経路について調べたものであり,その過程で3種類のリグニン前駆物質の組成比がどのような機構で制御されるのかを解明したものである。本研究の結果,モノリグノールグルコシドがリグニンに取り込まれる過程において,それらのアグリコンであるモノリグノール,すなわちp-クマリルアルコール,コニフェリルアルコールの段階で芳香環3位および5位にメトキシル基が導入されるという新規代謝経路の存在が証明された.さらに,この経路は,ヒドロキシル化とメチル化の2段階の反応であることがわかった.したがって,モノリグノールグルコシドはリグニンの組成比の制御においてきわめて重要なモノリグノールの供給源としてのプール機能を持つことが強く示唆された.
また.モノリグノールグルコシドの樹幹内の分布と季節変動についても検討した.コブシ樹幹内において,コニフェリンは主に分化中木部に存在しリグニン形成時期にしか存在しないのに対し,シリンギンは主に樹皮(周皮や皮層)に存在し木化が進行していない冬季においても多量に存在していた.このことより,コニフェリンはリグニン前駆物質のプール形態として機能するが,シリンギンはそれ以外の目的のために蓄積されることが示唆された.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] N.Matsui,K.Fukushima,S.Yasuda &N.Terashima: "On the behavior of monolignol glucosides in lignin biosynthesis III.Synthesis of monolignol glucosides labeled with 14C at the glucosyl residue and label into Magnolia kobus" Holzforschung. (印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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