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脂溶性摂餌刺激物質の分子種組成による水産餌料評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07760197
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 水産化学
研究機関北海道大学

研究代表者

安藤 靖浩  北海道大学, 水産学部, 助手 (30261340)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード摂餌刺激物質 / 餌料 / 分子種 / 脂質 / ホスファチジルコリン / 不飽和脂肪酸 / 植物プランクトン / アワビ
研究概要

1.魚介類の種苗生産で利用される餌料用植物プランクトンについて、脂溶性摂餌刺激物質であるホスファチジルコリン、ジガラクトシルジアシルグリセロール、スルホキノボシルジアシルグリセロールを含む脂質成分の分析を行った。(1)脂肪酸組成を決定した。使用した5種の植物プランクトンでは構成脂肪酸が大きく異なり、飽和酸およびモノエン酸が主要成分であるもの、ジエンないしテトラエン酸を多く含むもの、ペンタエン以上の不飽和酸を著量含むものが存在することを明らかにした。(2)P.lutheriの脂質から摂餌刺激物質を単離し、含有率と構成脂肪酸を決定した。上記の摂餌刺激物質は脂肪酸含有脂質の約3分の1を占めた。ホスファチジルコリンとジガラクトシルジアシルグリセロールには高度不飽和酸が40〜60%含まれ、これらの摂餌刺激物質では不飽和度の高い分子種が多量に存在する可能性を明らかにした。
2.天然の脂溶性摂餌刺激物質を構成し得る分子種を使用して、水産生物に対する摂餌刺激活性試験を実施した。(1)藻食性巻貝に対する活性試験として結晶セルロース板(アビセル板)法の適用を検討した。試験板の解析方法をわずかに改変することによって、摂餌刺激物質の分子種の場合でも本法が活性の検出・判定に有効であることを確認した。(2)植物脂質含有性で構造既知のホスファチジルコリン分子種を選定し、エゾアワビに対する摂餌刺激活性を比較した。分子種の活性は一様ではなく、特定の分子種間の活性には大きな有意差が存在した。活性と分子種の構造(不飽和度・炭素鎖長・異性体など)との関連性を検討し、供試試料(13分子種)の範囲内では分子種の不飽和度の違いがホスファチジルコリンの摂餌刺激活性に関与することを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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