• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

石油産生緑藻Botryococcus brauniiの群体形成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07760200
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 水産化学
研究機関東京大学

研究代表者

岡田 茂  東京大学, 農学部, 助手 (00224014)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードBotryococcus braunii / 微細緑藻 / 群体形成
研究概要

Botryococcus brauniiは群体性の微細緑藻であり、世界中の様々な気候の地域における分布が報告されており、時には大規模なブルーミングを形成することが知られている。また、この緑藻は乾燥重量の数10%におよぶ大量の液状炭化水素を生産することも知られており、エネルギー源としての利用が考えられている。この緑藻の大量培養による燃料生産を考える際、問題の一つとなるのは培養後の収穫法であるが、ろ過による収穫が経済的であると考えられる。また、生産された炭化水素の大部分は、群体を形成する細胞間マトリックスに蓄積されるため、効率の良い炭化水素生産を行うためには堅固な群体を形成させることが不可欠である。B品種に属する日本国内で分離されたYayoi、Kawaguchi-1、Kawaguchi-2株およびアメリカで分離されたBerkeley株につき、収穫時における群体の安定度を顕微鏡で観察した。培地中には窒素源として硝酸カリウムを400mg/lの濃度で添加し、2%の炭酸ガスを含む空気を通気して培養を行った。いずれの株も培養開始後約40日後に定常期に入ったので、20μmのメッシュサイズのプランクトンネットを用いてろ過による収穫を行った。その際Berkeley株では全ての藻体がプランクトンネット上に留まったが、Kawaguchi-1、2株ではろ液へ若干の藻体の流出が認められ、Yayoi株ではかなりの流出が認められた。ろ液を顕微鏡で観察したところ、Kawaguchi-1および-2株では、2〜4細胞からなる小型の群体が流出していたのに対し、Yayoi株では多数の単細胞化した藻体が流出していた。これらのことから、同一の条件で培養を行っても群体の安定性は異なっており、株による相違が存在することが示唆された。また、群体を喪失した藻体では炭化水素含量は低かった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shigeru Okada et al.: "Hydrocarbon composition of newly isolated strains of the green microalga Botryococcus braunii" Journal of Applied Phycology. 7. 555-559 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi