• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

農業用ため池のハイドロリックフラクチャリングによる漏水に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07760226
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 農業土木学・農村計画学
研究機関岐阜大学

研究代表者

西村 眞一  岐阜大学, 農学部, 助手 (90228221)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードハイドロリックフラクチャリング / フィルダム / 亀裂 / 水平土圧 / 貯水圧 / 内部侵食
研究概要

<研究目的>農業用ダムはフィルタイプを主としているが、内部侵食による漏水の問題を抱えているものが少なくない。この原因多くはハイドロリックフラクチャリング(水理破砕)によることが定性的には明らかにされつつあるが、不明確な点が多い。本研究では実際に漏水を生じているフィルダム(大谷内ダム)を対象として、水理破砕の発生過程を調べるとともに漏水の原因について検討した。
<研究方法>室内実験では現実の条件を再現しにくく、定量的には不明確な点が多い。そこで、水理破砕を人工的に発生させるための装置を作成し現場実験を行った。また、ダムの堤体及び基礎中に亀裂が発生する条件を調べるために、引張試験を含めた力学的特性の測定を現場から採取した試料に対し行い、それをもとに有限要素法による築堤解析を行った。
<結果>現場水理破砕実験により、亀裂の生じる水圧及び閉じる水圧の存在を確認するとともに、亀裂が引張により発生していることが分かった。
大谷内ダムで採取した試料を用い、非接触型磁気変位計により微小ひずみレベルでの測定を行った結果、微小ひずみレベルでの引張側と圧縮側の弾性係数はほぼ等しく、不撹乱土の引張強度は圧縮強度の1/5〜1/4程度となった。また、撹乱土の限界伸びひずみは不撹乱土の3〜6倍となり不撹乱土で亀裂が生じやすいことが明らかになった。
<結論>三軸試験等で得られたパラメーターを用いて築堤解析を行った結果、築堤が先行して行われた基礎部分において強度を越えた盛土荷重が作用していることが分かった。また、この部分では側方の拘束が弱く荷重により限界を越えた伸びひずみが生じ鉛直に亀裂が生じ、土圧より大きい貯水圧により水理破砕の発生したこと漏水の原因と考えられる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 西村眞一・清水英良・仲野良紀: "火山灰粘土質ロームの圧縮および引張力学的特性に関する研究-農業用溜池の漏水に関する研究(II)-" 農業土木学会論文集. 179. 95-105 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi