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病態行動の発現に関わる中枢制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 07760296
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 応用獣医学
研究機関東京大学

研究代表者

武内 ゆかり  東京大学, 農学部, 助手 (10240730)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード免疫神経内分泌系 / 病態行動 / エントトキシン / 視床下部下垂体副腎軸 / 自律神経機能 / 神経行動学 / LPS / シバヤギ
研究概要

まず,シバヤギを用いて人為的に病態行動を誘起する感染モデルの作出について検討した。卵巣摘除シバヤギにエンドトキシンであるLPS(リポ多糖)を頚静脈より200mg/kg投与し,投与1時間前より10時間後まで各種の自発行動を詳細に解析したところ,摂食および反芻時間,飲水およびグル-ミング回数が減少し,逆に排尿回数が増加傾向を示した。また,臨床症状としては,縮瞳および二相性の震えが観察された。生理学的パラメーターについては,体温がLPS投与直後より上昇しはじめ,4時間後にピークに達したのち下降して8時間後には対照群と同レベルにまで低下した。心拍数は投与直後より軽度の増加傾向が観察され,4時間後より再び増加し7.5時間後をピークに減少した。呼吸数に関しては有意な変化は認められなかった。一方,免疫系の指標として用いた白血球,特に好中球数は,投与30分後より減少しはじめ,80分後に最低値を示した後,増加して平常値へと戻った。さらに,内分泌系の指標としたACTHおよびcortisolの血中濃度は投与1時間後および3時間後をピークとする2相性の上昇を示した。
続いて,感染状態より近いモデルを作出すべくLPSを頚静脈より83.3ng/kg/hrで36時間持続投与し,投与1日前より4日後まで各種パラメーターについて解析した。その結果,基本的には単独投与と同様な傾向が認められたものの,投与開始10時間後より7時間の間体温が一時的に下降するのとほぼ同期して臨床症状および病態行動が軽快し,体温が再び上昇した投与開始17時間後より臨床症状および病態行動が再び発現することが明らかとなった。
以上の結果より,シバヤギにLPSを投与した際には,免疫系,自律神経系および内分泌系の賦活と,再現性の高い一連の病態行動が一定の時間的配列に従って発現することが明らかとなり,病態行動は病原体の排除に効率的に取り組むための合目的的な行動であることを強く示唆する成績が得られた。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Takeuchi Y, kikusui T, Mori Y: "Changes in the behaviorol parameiers folloroing the lipopolysaccharide admoustration in goats." Journal of Vaterinary Medical Science. 57. 1041-1044 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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