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宿主常在細菌の産生するプロテアーゼのインフルエンザウイルス感染に果たす役割

研究課題

研究課題/領域番号 07760301
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 応用獣医学
研究機関神戸大学

研究代表者

西藤 岳彦  神戸大学, 農学部, 助手 (00263393)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードインフルエンザウイルス / プロテアーゼ
研究概要

本研究は、ニワトリ鼻腔内に性状細菌叢として存在するStaphylococcus aureusの産生するプロテアーゼが弱毒鳥類インフルエンザウイルスの増殖を助けるか否かを検討したものである。まず、合計35株の健康鶏鼻腔由来S. aureusについてカゼイン及びゼラチンを基質としてプロテアーゼ産生性を調べた。その結果、35株すべて(100%)が、カゼインを基質とするプロテアーゼを産生すること、35株中31株(89%)がゼラチンを基質とするプロテアーゼを産生していることが判明した。そこでこれらの菌の培養上清中に産生されるプロテアーゼが弱毒鳥類インフルエンザ株(A/duck/Hokkaido/21/82)のin vitroでの増殖を助けるか否かをMDCK細胞を用いて検討した。上記のウイルスを細胞に感染後、ミリポア濾過した菌培養上清を細胞増殖維持培地で希釈したものを加え、経時的にウイルスによるCPEを観察した。感染後2日から6日までの間に17株(49%)の培養上清を加えたウイルス感染細胞においてウイルスの多段階増殖によるとみられるCPEが観察された。以上の結果から、ニワトリ鼻腔内で性状細菌叢を形成しているS.aureusの中で多数の菌株が、弱毒鳥類インフルエンザ株の増殖を助けることのできるプロテアーゼを産生していることが判明した。このことは、ウイルスと正常細菌叢の相互作用によって本来増殖性の低いウイルスの増殖が活発化されうることを示唆している。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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