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培養近位尿細管細胞の内向き整流性K^+チャネルの細胞内ATPによる調節機構

研究課題

研究課題/領域番号 07770041
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生理学一般
研究機関大阪医科大学

研究代表者

森 貞章  大阪医科大学, 医学部, 助手 (70268192)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードオポッサム腎培養細胞 / 腎近位尿細管 / パッチクランプ法 / ATP依存性K^+チャネル / 可逆的蛋白燐酸化 / Aキナーゼ / 脱燐酸化酵素 / スルフォニル尿素剤
研究概要

本研究の目的を達成するため、オポッサム腎由来の培養近位尿細管細胞(OK細胞)膜に存在する、約70pSの単一チャネルコンダクタンスを持った内向き整流性K^+チャネルの活性調節機序について、patch-clamp法を用いて調べた。
このK^+チャネルは、cell-attached patchにおいて活発に開口している。浴液Mg^<2+>存在下でinside-out patchにするとチャネル活性は徐々に低下し、いわゆるrun-down現象を起こすが、3mMMg^<2+>-ATPを添加することでチャネル活性は回復する。さらにAキナーゼ(20nM)を加えることでチャネル活性がより上昇することから、inside-out patchにおけるATPのチャネル活性化作用は細胞膜内側の膜結合性Aキナーゼによるチャネル蛋白の燐酸化によるものと考えられた(森 禎章、他.日腎誌 37(Suppl):82,1995)。また、浴液Mg^<2+>存在下での非特異的脱燐酸化酵素阻害剤(orthvanadate)の添加や、浴液Mg^<2+>の除去によってチャネルのrun-downが阻止できることから、このrun-downはMg^<2+>依存性蛋白脱燐酸化作用によるものと考えられた(森 禎章、他.第38回日本腎臓学会,1996,発表予定)。
このATP依存性K^+チャネルは、膵β細胞のATP感受性K^+チャネルと同様、スルフォニル尿素剤(glybenclamide等)によりチャネル活性が阻害される。しかし、このチャネルはATP感受性K^+チャネルと異なり、浴液中の遊離ATPによるチャネル阻害作用やK^+チャネルオープナ-(nicorandil等)によるチャネル活性化作用を示さなかった(Yoshiaki Mori, et al. Jpn J Physiol 45(Suppl 1):S38, 1995)。従って、このチャネル蛋白にはAキナーゼによる燐酸化部位とスルフォニル尿素剤結合部位が存在するが、ATP結合部位は存在しないものと考えられた。さらに我々は、ATP依存性K^+チャネルの活性が細胞内pHにより変化することも見いだしており、このpH感受性機序についても現在検討中である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kubokawa M et al: "ATP-regulated K^+ channels in renal tubular epithelium." Bull Osaka Med Coll. 41. 1-11 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Kubokawa M et al: "Dose-dependent effect of peritubular angiotensin-II on proximal tubular transport in perfused bullfrog kidney." Bull Osaka Med Coll. 41. 12-20 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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