研究課題/領域番号 |
07770076
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
安元 研一 東北大学, 医学部, 助手 (90241629)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | tyrosinase / gene expression / microphthalmia / MITF / transcriptional regulation / melanin / DOPAchrome tautomerase / TRP-2 |
研究概要 |
研究の目的はメラニン生成関連酵素遺伝子の色素細胞特異的な転写の分子機構を解明することであり、当該年度に以下の研究を行い成果を報告している。 1:メラニン生成関連酵素遺伝子の色素細胞特異的な転写機構の解析 転写因子MITFの作用機構を調べる為に、大腸菌で発現させた組み換えMITFを用いて、メラニン合成系酵素遺伝子であるチロシナーゼ、TRP1、TRP2の各遺伝子上流領域に存在するCATGTGモチーフへの特異的な結合を明らかにした。更にこれらのCATGTGモチーフに変異を導入し、MITFによる転写活性化能の変化から、それぞれの配列の機能の違いを明らかにしている(投稿準備中)。また抗MITF抗体を作成しており、現在組織染色によって組織におけるMITFタンパク質の発現の状態を調べている。 2:マウスメラニン生成関連遺伝子の発現におけるMITFの効果 培養細胞にMITFを導入し発現させた後の転写活性化の比率を指標に、マウスチロシナーゼ遺伝子の色素細胞特異的な発現に必要な領域に存在する二つのCATGTGモチーフの機能の違いを明らかにした。さらにマウスTRP-1遺伝子の組織特異的な発現にも、プロモーターに存在するCATGTGモチーフが重要であることを明らかにし、報告した。 3:MITF遺伝子の転写調節機構 MITF遺伝子を単離し、色素細胞特異的な発現に働く転写開始点付近を中心とした領域の塩基配列を明らかにした。さらにMITF遺伝子の上流領域を用いてアッセイを行い、色素細胞特異的な発現に必要な調節領域をはじめて明らかにし、報告している。
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