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ミクロソーム型レチノイン酸合成酵素(シトクロムP-450_<RA>)の酵素化学的特性

研究課題

研究課題/領域番号 07770085
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 医化学一般
研究機関香川医科大学

研究代表者

富田 修平  香川医科大学, 医学部, 助手 (00263898)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードシトクロムP-450 / レチノイン酸合成酵素 / モノオキシゲナーゼ / レチノイド / ヘム酵素
研究概要

ミクロソームのレチノイン(RA)酸合成活性を司るシトクロムP-450RA(P-450-RA)を精製し、その蛋白化学的性質を明らかにすることにより、分子レベルでのP-450RAの生体内機能(生理的役割)を解明することを本年度の目標をした。まず、RA酸合成活性を指標にP-450RAを精製した。SDS-PAGEによる分子量は、57200であった。CO-還元型のソーレー帯の分光吸収ピークは447nmであった。DLPCを用いた再構成系におけるRA酸合成活性測定の結果より、all-trans,9-cis-RAに対して、それぞれ、38.5、1.6nmol/min/nmolP-450のVmaxと11.6、8.0μMのKmを示した。また本酵素のN末アミノ酸配列(37個)の結果、本酵素はシトクロムP-4501A1(P-4501A1)と同一であることが分かった。そこでP-4501A1活性に特異的な阻害効果を示すα-naphthoflabone(α-NF)と抗P-4501A1抗体、あるいは細胞レベルにおけるRA合成活性阻害剤で知られるcitralを用いて本酵素によるRA合成活性を測定した。α-NFとcitralではKiはそれぞれ25nMと13μMを示し、抗P-4501A1抗体による阻害効果は約70%であった。また本酵素による7-ethoxycoumarinや7-ethoxyresorufinのO-deethylase活性などの薬物代謝活性もP-4501A1によるものと同等の数値を示した。以上のことより、本酵素はP-4501A1と同一であると判断した。
また、生体内でのRA合成における本酵素への基質供給の調節機構のモデルとして、脂質膜および細胞内レチノール結合蛋白質(CRBP)存在下での基質(レチナ-ル)動態を検討した。脂質膜としてDLPCとphosphatidyl ethanolamineを用いて再構成実験を試みた結果、RA合成はCRBPにより負に調節されており、活性はP-4501A1の誘導により増加するという仮説がたてられた。現在この仮説をより示唆するための実験を施行している。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tsubaki,Motonari: "Electron paramagnetic resonance investigation of cytochrome P450_<C21> from bovine adrenocortical microsomes : a new enzymatic activity." Biochim. Biophys. Acta.1259. 89-98 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Okuyama,Eisaku: "A novel mutation in the cytochrome P-450_<27>(CYP27)gene caused cerebrotendinous xanthomatiosis in a Japanese family." J.Lipid Res.(in press). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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