• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

がん関連抗原GD3の発現調節機構および生物学的機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 07770098
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 医化学一般
研究機関(財)東京都臨床医学総合研究所

研究代表者

渡辺 由美子  財団法人東京都臨床医学総合研究所, 生命情報研究部門, 研究員 (90250216)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードGD3 / GD3合成酵素 / メラノーマ
研究概要

1.がん細胞におけるGD3の発現調節機構の解析
(1)ヒトメラノーマをはじめとした種々の株化された神経外胚葉由来のヒトがん細胞を用いてGD3の発現とGD3合成酵素活性を調べた。その結果、GD3の発現とGD3合成酵素活性の強さは相関があることが分かった。さらにがん細胞においてGD3合成酵素が転写レベル、翻訳レベルあるいは翻訳後修飾等のどのレベルで遺伝子発現が調節されているかを明らかにするためにGD3合成酵素のmRNAの発現量と抗GD3合成酵素ペプチド抗体を用いたタンパク質の発現量の解析を行っている。
(2)in vitroにおける細胞のがん化とGD3の発現調節機構の解析
ラット3Y1細胞にアデノウイルスE1A遺伝子を導入し、形質転換したCY1細胞においてGD3ガングリオシドの発現が上昇することがSanaiらにより、報告されている。本研究では、形質転換したCY1細胞では実際にGD3合成酵素活性が上昇していることを明らかにした。また、がん化に伴うGD3合成酵素の転写レベルでの発現調節機構を解析するために、3Y1細胞とCY1細胞からmRNAを抽出し、ラットGD3合成酵素cDNAをプローブとしたノーザンブロティングを試みた。
2.腫瘍マーカーとしての抗GD3合成酵素抗体の臨床応用の可能性の検討
悪性度の異なるメラノーマ、ニューロブラストーマなどのがんの病理組織および正常組織の免疫組織染色を行い目的でGD3合成酵素に対する抗体作製を行うために抗原とするGD3合成酵素タンパク質の大腸菌における大量発現系を作製した。GD3合成酵素タンパク質はGST-融合タンパク質として発現させ、アフィニティー精製後、GST部分から切り離して、GD3合成酵素タンパク質を得ることができた。現在、ウサギに免疫中である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Nara K., Watanabe Y. et al: "Expression cloning of a CMP-NeuAc: NeuAcd2-3 Galβ1-4G1cβ1-1′cerd 2,8-sialyltransferase(GD3 synthase)from human melanoma cells" Proc. Natl. Acad. Sci. 91. 7952-7956 (1994)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Matsuda Y., Nara K., Watanabe Y. et al: "Chromosome Mapping of the GD3 Synthase Gene(SIAT8) in Human and Mouse." GENOMICS. 32. 137-139 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 渡辺由美子・佐内豊: "糖鎖の癌性異常" 臨床検査. 39. 59-65 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi