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Bリンパ球アポトーシスにおける癌遺伝子、癌抑制遺伝子の役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07770132
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

田崎 和洋  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (70244382)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードヒトBリンパ腫培養株 / apoptosis / bcl-2 / c-myc
研究概要

1.ヒトBリンパ腫培養株HBL-6、HBL-9におけるc-myc、bcl-2遺伝子発現の検討
Fas抗原陽性のヒトBリンパ腫培養株HBL-6とHBL-9を培養し、経時的な形態観察とDNA・RNA抽出を行った。その結果、HBL-9ではDNAのladder formationおよび形態学的観察にて24〜36時間でspontaneous apotosisを起こすことが確認されたが、HBL-6では60時間でもapotosisを生じなかった。さらにNorthern法にてc-myc、bcl-2遺伝子のmRNAの発現を検討したところ、HBL-9では24時間後にcontrolの約3倍のc-myc mRNAの発現が認められ、HBL-9のapotosisとc-myc遺伝子の一過性発現との関連が示唆された。一方、HBL-6ではc-mycの経時的な発現に大きな差異は認められなかった。bcl-2遺伝子に関しては、HBL-6・HBL-9ともに遺伝子発現は全く認められず、同遺伝子の関与については不明であった。今後さらに検討が必要と考えられる。
2.培養細胞株HBL-9へのbcl-2遺伝子の導入
ヒトbcl-2遺伝子cDNA(B4 fragment)をレトロウイルスベクターに挿入した組換え体ウイルスDNA(pBC140B4)をElectroporation法にてHBL-9に導入し、Neomycinによるselectionを行ったところ13個のコロニーを得た。これらの各コロニーからcell lysateを抽出しWestern法にてscreeningしたが、bcl-2蛋白を発現しているクローンは得られなかった。追試にても同様の結果を得た。従って、bcl-2蛋白の存在はHBL-9にとって不都合な環境をもたらす可能性が示唆され、HBL-9のapoptosisにおけるbcl-2蛋白の意義を考察する上で興味深い結果が得られた。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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