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節外性リンパ腫の診断および解析に対する分子病理学的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 07770133
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

稲垣 宏  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (30232507)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード節外性リンパ腫 / 胃 / 免疫組織染色 / 胃梅毒 / PCR法 / 直接シークエンス / 蛍光抗体法 / 鑑別診断
研究概要

節外性リンパ腫の診断は反応性のリンパ球,間質,および上皮などの混在のため形態学のみでは困難なことが多く,より客観的で正確な診断法が求められている.われわれは小さな生検標本を用いてIgHgeneにおけるrearrangementのPCR解析を行い,多くの胃悪性リンパ腫で分子生物学的診断が可能であることを報告した(Diagn Mol Pathol,4;32-38,1995).本年度はB細胞性リンパ腫に加え,T細胞性リンパ腫のPCR診断手技を確立するとともにこの分子生物学的手法を臨床診断への応用を試みてきたが,形態学とPCR解析の結果が一致しない症例がいくつか認められた.そのなかにリンパ腫様の組織形態を示す胃梅毒と判明した症例を認めたのでこれを第84回日本病理学会(平成7年4月)で発表した.またHuman Pathology誌上に報告予定である(印刷中).このような組織形態を示す胃梅毒は今までに報告がないため以下の2点の証明が必要であった.(1)浸潤しているリンパ球に関しては免疫組織染色とPCR法によりmonoclonalityを証明できず腫瘍的性格を否定し,反応性病変と結論した.(2)蛍光抗体法およびPCR法により胃組織内にトレポネ-マを証明した.従来から用いられている蛍光抗体法は感度が低く,トレポネ-マの検出率は十分ではなかったが,PCR法は非常に感度の高い検査法であり,その特異性に関してもPCR産物を直接シークエンスを行い確認した.以上により胃リンパ腫の鑑別診断として,胃梅毒を考慮する必要があることが証明された.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 稲垣宏ら: "MALTリンパ腫様の組織像を呈した胃梅毒2例に対する分子病理学的アプローチ" 日本病理学会誌. 84. 345 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] H.Inagaki,et al.: "Gastric syphilis:PCR detection of treponemal DNA in pseudolyphomatous lesions." Human Pathology. (in press).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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