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がん細胞におけるE-カドヘリン発現調節機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 07770140
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関国立がんセンター

研究代表者

金井 弥栄  国立がんセンター研究所, 病理部, 研究員 (00260315)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードE-カドヘリン / 細胞間接着 / がん浸潤 / 発現調節 / DNAメチル化
研究概要

E-カドヘリン発現調節機構を明らかにするために、E-カドヘリンプロモーターの決定を行った。はじめに、ヒトゲノムライブラリをヒトE-カドヘリンcDNAプローブを用いてスクリーニングし、陽性クローンを単離した。クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)アッセイにより、近位200bp程度の領域が上皮性細胞特異的プロモーター活性のcis regulatory elementを含んでいることを明らかにした。ヒトがん由来細胞株に-191プロモーター/CATコンストラクトをトランスフェクションしたところ、E-cadherin発現を欠く細胞株においてCAT活性の低下を認めた。そこで、プロモーター領域のCpGメチル化がE-カドヘリン発現低下の要因の一つとなる可能性を検討した。
E-カドヘリンプロモーター領域はCpG richでmethylation sensitiveな制限酵素HpaIIの認識部位CCGGを多数含んでいた。そこでE-カドヘリン遺伝子5′領域のプローブを用いヒトがん由来細胞株におけるSouthern blotting analysisを行った。培養条件下で細胞間接着異常を示しE-カドヘリン発現を欠くヒトがん由来細胞株において、HpaII消化により、E-カドヘリンプロモーター領域のCpGメチル化を示唆するバンドが検出された。これらの細胞株をメチル化阻害剤である5-azacytidine10μMで15日間処理したところ、免疫細胞化学的に脱メチル化によるE-カドヘリン発現の回復が確認された。
以上より、がん細胞において、プロモーター領域のCpGメチル化によりがん浸潤抑制遺伝子であるE-カドヘリンが不活化されることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kenta Yoshiura, Yae Kanai, et al.: "Silencing of the E-cadherin invasion-suppressor gene by CpG methylation in human carcinomas." Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 92. 7416-7419 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Yae Kanai, et al.: "c-erbB-2 gene product directly associates with β-catenin and plakoglobin." Biochem. Biophys. Res. Commun.208. 1067-1072 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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