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PCRを用いた迅速な病原真菌の分子生物学的型別法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 07770207
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関帝京大学

研究代表者

槙村 浩一  帝京大学, 医学部, 助手 (00266347)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードPCR / typing / 医真菌学 / 分子生物学 / Hansenula anomala / Trichodhyton mentasrophytos / Penicillium marneffei / Trichophyton beigelii
研究概要

本研究では、有効な病原真菌の菌株型別法を、迅速・簡便で、多検体の処理も可能なPCRを用いて開発・検討することを目的としたものである。
以下に研究の内容を3点に大別し、その各々の実施結果について記載する。
1.簡便・迅速な鋳型DNA調製法の開発
従来の分子生物学的型別法では、煩雑で時間のかかるDNA調製法が必須であった。
しかし、PCR法による解析では従来法に比較して低濃度・低分子のDNAで充分解析可能である。そこで、本研究では、医学的に重要な酵母様真菌・糸状菌各々の菌体から簡便・迅速で多検体の処理も容易なDNA調製法を開発した。
2.PCRを用いた菌株型別法の開発
本研究によるランダム増幅法では、臨床的に問題となっているHansenula anomala, Trichophyton mentagrophytes, Penicillium narnefeiの各々の株を、施設毎、または分離由来毎に分離することが可能であった。また、特異的増幅法では、Trichosporon beigelii complexの中で、特にヒトに病原性が強いvar. asahiiを特異的、かつ安定した結果として検出することが可能であった。
3.評価
本法による結果を、パルスフィールド電気泳動法、または特定の遺伝子領域の塩基配列の相同性解析の結果および従来的な生化学的性状と比較することによって評価を試みた。結果は、何れも本研究による型別法は従来的な型別法の結果と矛盾せず、かつ簡便・迅速で再現性にも優れていることが示された。
以上、本研究による型別法の疫学的解析手法としての有用性が示唆された。今後、遺伝子配列に関する情報の得られないものに関してはランダム増幅法、遺伝子配列が既知のものに関しては、適切な特異的プライマーを設計・キット化することによって、より迅速・簡便で安定な型別法の開発を行う。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 槙村浩一: "広範囲の病原真菌の検出が可能な深在性真菌症のPCR診断法" 感染症学雑誌. 69. 78- (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 村山〓明: "広範囲真菌検出PCR産物を利用したSouthern法におる真菌菌種同定" 感染症学雑誌. 69. 78- (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 槙村浩一: "PCR法による深性真菌症の迅速診断法とその可能性" 日本医真菌学会誌. 36. 49- (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 槙村浩一: "PCRを用いた迅速な病原真菌の分子生物学的型別法" 日本医真菌学会誌. 36. 95- (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 槙村浩一: "真菌症の遺伝子診断" Medico. 26. 14-16 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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