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ヒトヘルペスウイルス7によるヒトヘルペスウイルス6の再活性化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07770220
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 ウイルス学
研究機関大阪大学

研究代表者

多屋 馨子 (田中 馨子)  大阪大学, 医学部, 助手 (80263276)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードHHV-6 / HHV-7 / 再活性化
研究概要

我々は、Human herpesvirus 6(HHV-6)及び-7(HHV-7)が、その初感染像として突発性発疹を呈することを報告し、HHV-7の方がHHV-6より遅く感染することについても報告してきた。この際、HHV-7初感染時にHHV-6に既感染であった小児においては、HHV-6の抗体価が上昇することが判明した。そこでこれらのメカニズムを解明するために以下の検討を行った。
まず、^<35>SでラベルしたHHV-6感染臍帯血単核球を細胞としてHHV-7初感染患者の急性期及び回復期血清を用いて免疫沈降法を行い、SDS-PAGEを用いて解析を行った。その結果、回復期血清では、急性期血清では検出されなかった5個の蛋白が同定された。このことから、HHV-7感染回復期においては、生体内でHHV-6特異的な蛋白が増加していることが判明した。
次にin vitroで、HHV-6初感染患者の回復期末梢血単核球にHHV-7を感染させ、経時的に細胞を採取してHHV-6の抗原あるいはDNAが増加するか否かの検討を行った。その結果、HHV-7感染7〜10日頃からHHV-6抗原がIFA法で検出され始めた。また、PCR法を用いてHHV-6DNAの検出を試みたところHHV-7感染10日後の細胞10^5個中に10^5コピー以上のウイルスが存在することが判明した。一方、非感染コントロールの細胞では、HHV-6抗原およびHHV-6 DNAともに検出されなかった。
以上のことから、in vivoおよびin vitroにおいてHHV-7初感染時には、HHV-6が再活性化することが判明した。これらのことは、免疫抑制状態下で再活性化するという性質を有するヘルペスウイルスの病態を解明することは、現在増加しつつある移植医療およびAIDS患者における病態を解明する上で有益であると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Keiko Tanaka-Taya,et al: "Seroepidemiological Study of Human Herpesvirus-6 and -7 in Children of Different Ages and Detection of These Two Viruses in Throat Swabs by Polymerse" Journal of Medical Virology. 48. 88-94 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Keiko Yanagihara: "Human herpesvirus 6 Meningoencephalltis with sequelae" The pediatric in fections disease journal. 14. 240-242 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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