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モノクローナル抗体の遺伝子導入による遺伝子治療法

研究課題

研究課題/領域番号 07770226
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 ウイルス学
研究機関東京理科大学

研究代表者

大場 浩美  東京理科大学, 基礎工学部, 助手 (40213847)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードHIV-1 / AIDS / 遺伝子治療 / 逆転写酵素 / レトロウイルス / モノクローナル抗体 / 組み換えFab / 細胞内免疫
研究概要

HIV-1の逆転写酵素(RT)に対するモノクローナル抗体7C4の組み換えFabを大腸菌で発現させ、これを用いてin vitroでRTの活性を阻害するのに成功した。
始めに、7C4ハイブリドーマからFabのcDNAをPCR法で合成し、ファージミドベクターpComb3にクローン化して大腸菌で発現させたところ、H鎖とL鎖の組み換えタンパクは発現したが、これらはFabを形成せず、RTと結合しなかった。次に、これを解決するためにcDNAの全塩基配列を決定し、ベクターの配列を改変したクローンを多数作製したところ、このうちp3H7C4-NがFabを発現し、これがRTと特異的に結合した。この結合で、組み換えFabはハイブリドーマが産生するIgGと競合した。最後に、大腸菌からFabを精製し、これをRTに加えると、逆転写活性が90%以上阻害された(分子生物学会で発表予定、投稿予定)。
研究計画では、今回クローン化したcDNAを、真核生物用の発現ベクターにサブクローニングしてヒト培養細胞内で発現させる予定だったが、現在サブクローニングの途中である。RTはHIV-1の複製に必須で、7C4はアジドチミジン(AZT)耐性株を含むHIV-1のRTの活性を特異的に、強力に阻害する。このことから、組み換えFabをヒト培養細胞内で発現させれば、HIV-1の複製が抑制されると期待できる。この実験を行うために、平成8年度奨励研究(A)“HIV-1の逆転写酵素を阻害する抗体の細胞内発現とウイルス複製の阻害"を申請中である。Galloらは、7月に本研究と同じ目的の研究を発表した(Nature Medicine,1,667-673,1995)。彼らは、RTの活性を阻害できない抗体を用い、AZT耐性株を用いた実験を行なっていない。これらの点で、本研究の今後の展開が、より明確で優れた結果をもたらすと期待できる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Ohba,H.et al.: "Significace of 95th amino acid of kappalight chain in antigen binding of human immunoglobulin" (発表予定).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Ohba,H.et al.: "Formation of Fab in E.coli periplasmic space depends on construction of expression vector." (発表予定).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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