• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ヒト内在性レトロウイルスの転移活性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07770229
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 ウイルス学
研究機関国立予防衛生研究所

研究代表者

北村 義浩  国立予防衛生研究所, 遺伝子解析室, 主任研究官 (10202037)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードレトロウイルス / 組み込み酵素
研究概要

レトロウイルスを含めて、レトロ因子は総ての生物種に普遍的に見いだされる転移因子である。組み込み酵素(IN)は、この転移に必須不可欠な酸素であり、しかも高等動物で、遺伝子がクローン化されている数少ないDNA組み換え酵素の一つである。従って、ヒトの内在性のレトロ因子のINの活性の程度を調べ、活性に関わる諸因子を調べることは、ヒトのゲノムののダイナミズムを探ると言うことはもちろん、分子進化の面からも大変に重要である。
そこで、わたしは、大野らがクローン化したヒト内在性レトロウイルスクローンK-10(HERVK-10)の組み込み酵素(HERVIN)を大腸菌を用いた大量発現のシステムを用いて発現させ、高度に精製した試料を得た。精製したリコンビナントHERVINは、Mn^<2+>存在下で、HERV K-10のLTRを認識して、実際に組み込み活性を持つことをin vitroの組み込み実験系を用いて明らかにした。HERVINは、HERV K-10のLTRを組み込み反応に用いることができたばかりでなく、Human immunodeficiency virus type 1(HIV-1)やRous sarcoma virus(RSV)のLTRを組み込み反応に用いることができた。その一方で、HIV INとRSVINは、各々のLTRのみしか認識できなかった。HERVINの様にdonorの認識が緩いstringencyを有する例は珍しい。
ヒトに於いて、内在性レトロウイルスを含むレトロ因子が、組み込み活性を実際に有するような組み込み酵素をコードしていることがはじめて明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yoshihiro Kitamura et al.: "Human endogenous retrovirus K10 encodes a functional integrase" Journal of Virology. 70(in press). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi