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胎生期造血における受容体型チロシンキナーゼの機能

研究課題

研究課題/領域番号 07770239
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 免疫学
研究機関京都大学

研究代表者

小川 峰太郎  京都大学, 医学研究科, 助手 (70194454)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードClassIII受容体型チロシンキナーゼ / Flk-2 / モノクローナル抗体 / FACS解析 / 胎仔肝 / Pro-B細胞 / ストロマ細胞 / B前駆細胞
研究概要

研究実績の概要
本研究では、ClassIII受容体型チロシンキナーゼFlk-2に対するモノクローナル抗体を作成し、Flk-2のマウス造血細胞における発現と機能について解析した。抗マウスFlk-2抗体を用いたマウス骨髄細胞のFACS解析により、B220(+)細胞の一部及びLin(low/-)細胞の一部にそれぞれFlk-2(+)細胞を検出した。Lin(low/-)Flk-2(+)細胞は、胎生12-13日の胎仔肝において既に存在したが、B220(+)Flk-2(+)細胞はこれら早期の胎仔肝中では検出することができなかった。骨髄中のB220(+)Flk-2(+)細胞を詳しく解析したところ、これらはCD43(+)HSA(-)Bp-1(-)であることから、R. Hardyによるpro-B細胞の分類に従えばFraction Aに相当するものと考えられた。B220(+)Flk-2(+)分画中にはin vitroでストロマ細胞の支持により増殖するB前駆細胞が1/150程度の頻度で存在したが、この分画に最も未熟な分化段階のpro-B細胞が濃縮されるという強い証拠は得られていない。一方、Lin(low/-)Flk-2(+)細胞はさらに二つの分画に分けることができた。一つはB220(-)c-Kit(+)Flk-2(+)であり、この分画はCD4を弱く発現していた。もう一つは、B220(low)c-Kit(+)Flk-2(+)であり、この分画にはCD4の発現はみられなかった。特に後者の分画は幼弱なマウスの骨髄で頻度が高い。現在、これらの分画中のB前駆細胞頻度を調べている。Flk-2の骨髄造血における機能を解析するために、Flk-2リガンドのFlk-2レセプターへの結合を阻害する抗Flk-2抗体を成熟マウスに投与したが、B前駆細胞、造血幹細胞ともに骨髄中でのその頻度に顕著な変化は認められなかった。これは、flk-2遺伝子欠損マウスでB細胞の初期分化に若干の障害が観察されるという報告と矛盾するものである。Flk-2は胎生期から生後数週齢の幼弱な段階でのみ機能している可能性も考えられるので、現在、幼弱なマウスについて同様の解析を行っている。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T. Sudo, et al.: "Functional hierarchy of c-kit and c-fms in intramarrow production of CFU-M" Oncogene. 11. 2469-2476 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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