研究課題/領域番号 |
07770249
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
石川 仁 山形大学, 医学部, 助手 (50250915)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 精子 / 染色体異常 / 発盲 / 陳腐化 / マウス |
研究概要 |
高年齢の母親から産まれた児には染色体異常の頻度が高い。その要因として、母体の加齢にともなう卵のエイジングと共に排卵と受精のタイミングのズレ(遅延受精)も関係するといわれている。しかしながら、このような卵子側のファクターに比べて、精子側のファクター(精子の陳腐化)と染色体異常との関係についての研究はわずかである。そこで、今回は、マウスを用いて、これまでのような雄自身の生殖器内での陳腐化ではなく、射精後の雌の生殖器内での精子の陳腐化の影響に焦点を合わせ、その接合子に見られる染色体異常の頻度を調べた。 その結果、母獣あたりの着床数、生存胎児数は、3時間精子加齢-受精群、6時間精子加齢-受精群ともにcontrol(正常受精群)と比べて、有意な差は認められなかった(妊娠1日目、10日目)。また、妊娠10日目の胎児の発育を示す体節数も精子加齢-受精群とcontrol群との間で有意な差は認められなかった。さらに、染色体異常胎児の出現頻度についても精子加齢-受精群で特に増加する様子は認められなかった。 以上の結果より、射精後の雌の生殖器内での精子の陳腐化は、受精後のマウス胎児の発育、あるいは染色体構成に影響を及ぼさないことが判明した。
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