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肥満に起因する男性不妊に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07770255
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 衛生学
研究機関九州大学

研究代表者

大村 実  九州大学, 医学部, 助手 (50243936)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード男性不妊 / 精巣毒性 / 肥満 / 高カロリー食 / DBCP
研究概要

この研究では、過食による単純性肥満が雄性生殖系に与える影響を調べるため、高カロリー食を3ヵ月間与えたラットの雄性生殖機能を詳細に評価した。また、1、2-Dibromo-3-chloropropane(DBCP)の精巣毒性が高カロリー摂取によってどのように影響されるかについても検討を行った。まず6週令で購入したラットを通常飼料群と高カロリー飼料群に分け、前者は通常飼料(341.3Cal)で飼育し、後者は高カロリー飼料(コーンオイル15%添加、424.0Cal)で飼育した。さらに両群をそれぞれ2群に分け、一方にはDBCP80mg/kgを12週令で皮下に一回投与してDBCP投与ラットとし、もう一方には溶媒のジメチルスルフォキシドを同様に投与して対照ラットとした。ラットは被験物質投与6週後に生殺し、雄性生殖機能の評価を行った。なお、雄性生殖機能の評価は、精巣・精巣上体臓器重量、精細胞/精子数、異常精子出現率、精巣の病理組織検査、血清テストステロン濃度の5項目で行った。
体重増加は、高カロリー飼料群で通常飼料群よりも良好であった。(対照ラットでは通常飼料群との比較で、12週令で4%、18週令で8%の増加)。臓器重量は、対照ラットおよびDBCP投与ラットのいずれでも、相対重量では高カロリー飼料群で精巣重量の減少が認められたが、絶対重量では差が認められず、体重差による影響であると考えられた。他の4つの評価項目では、対照ラットおよびDBCP投与ラットのいずれにおいても摂取飼料による明かな差は認められなかった。以上の結果より、今回の実験では高カロリー摂取による雄性生殖系へに明かな影響を認めることはできなかった。今後、さらに長期間の高カロリー食摂取によって、過食による雄性生殖系への影響を評価する必要があると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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