研究課題/領域番号 |
07770267
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 大阪府立公衆衛生研究所 |
研究代表者 |
大山 正幸 大阪府立公衆衛生研究所, 公害衛生室, 主任研究員 (40175253)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | asbestos / mineral fiber / mineral dust / apoptosis / DNA |
研究概要 |
角閃石系アスベストは蛇紋岩のchrysotileより生体影響(発ガン性)が強いことが疫学調査により認められている。しかし、発ガンの原因は明らかではない。発ガンの原因と考えられているものに活性酸素の関与がある。申請者もこの考えに従って、種々のアスベストを用いてマクロファージの活性酸素産生反応を調べていたが、アスベストの発ガン性の強さは、活性酸素反応の強さと一致せず、細胞毒性の強さと一致した。発ガン性が強い角石系のTremoliteによる細胞死は活性酸素代謝酵素のカタラーゼやスパーオキサイドディスムターゼで抑制できなかった。つまり、申請者の実験では、アスベストによる発ガンが活性酸素によることを示唆する結果は得られなかった。従って、発ガン性が強いTremoliteによる細胞死の原因が発ガンと関わっているとするなら、その細胞死はapoptosisによる可能性が有ると考え(apoptosisにおいてプログラムがうまく作動せず、細胞死が起こらないと腫瘍などの異常増殖をもたらすと考えられている)、Tremoliteによりapoptosisが誘導されるかどうかを調べた。その結果、DNA断片量を測定するapoptosis検出方法では、細胞にTremoliteを加えた後、DNA断片は細胞培養上清より細胞室内の方が速く増加し、一見apoptosisが検出された状態だった。しかし、アスベスト投与量が高濃度になるに従い検出されるDNA断片量が低下した。つまり、DNA断片がアスベストに吸着された可能性があり明確にapoptosisが起きたと断言することはできなかった。現在DNA断片に依存しない検出方法で調べることを検討している。
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