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寝たきり老人における自律神経機能障害出現の病態生理の解明に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07770270
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関筑波大学

研究代表者

松崎 一葉  筑波大学, 社会医学系, 講師 (10229453)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード寝たきり老人 / 自律神経機能 / 日内リズム / RR間隔変動 / 心拍変動解析
研究概要

本研究は、寝たきり高齢者のQOL及び、家族・介護者のQOLの向上を図るため、寝たきり高齢者の自律神経機能を評価し、特に介護上問題となる、睡眠障害・排尿排便障害・食思不振等の自律神経機能障害出現の病態生理の解明を試みることを目的として遂行された。対象は入院中の脳血管性およびアルツハイマー型痴呆と診断され、循環器疾患を除く身体的疾患によって寝たきり状態となった65歳以上の高齢者14名(男9名女5名、平均年齢69.3歳)である。方法は24時間血圧心拍計を装着し血圧・心拍をモニターするとともに、深部体温を測定した。同時に看護記録により睡眠・食事・排尿・排便の状態を把握した。自律神経機能の評価方法として、24時間記録された心拍からRR間隔の変動を求め、Auto regression modelから、高・低周波数領域のパワースペクトルを算出し、副交感神経機能の指標として0.15Hz-0.14Hz領域のHF成分のパワー値を、交感神経機能の指標として0.05Hz-0.15Hz領域のLF成分のパワー値をHFで除したLF/HFを採用した。また、対照として健常成人7名の心拍変動解析を行った。その結果、対象高齢者では、睡眠・排便・食思が不規則であり、深部体温の日内変動は不規則で明確なリズムは見られなかった。また、自律神経機能は、深部体温同様、睡眠に対応するリズムは観察されなかった。さらに、睡眠中のHF値の平均最大振幅は22.37+10.23msで、健常成人では44.63+16.87msであり有意に(p<0.01)低下していた。これらにより、寝たきり高齢者においては、深部体温のリズムが消失し、さらに自律神経の日内リズムも変調を来し、これらの内因性脱同調が、睡眠排便障害・食思不振などの自律神経機能障害の発現の原因に関与していることが強く示唆された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ichiyo MATSUZAKI: "Autonomic Nervous Activity Changes Due to Shift-Work: An Evaluation by Spectral Compohents of Heart Rate Variability" Journal of Occupational Health. 38(印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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