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高齢者における在宅および施設内転倒事故の疫学研究

研究課題

研究課題/領域番号 07770281
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関山口大学

研究代表者

中本 稔  山口大学, 医学部, 講師 (20227961)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード高齢者 / 転倒 / 福祉施設 / 在宅ケア / デイサービス / 疫学調査 / 判別分析 / 日常生活動作
研究概要

本研究では高齢者の転倒についてその発生状況を知るために、次のような調査と分析を行った。
1、調査1:ある養護老人ホーム(入所者70名)において健康状況の問診と、血圧、握力、開眼片足立ち、視力等の検査をおこなった。対象は病院入院者を除いて60名(男性20、女性40)、平均年齢は77.4才(男性75.1、女性78.5)であった。その後3か月にわたり対象者の転倒の発生調査を行った。この間転倒したと本人や寮母から報告があったのは9名で、のべ11回であった。
2、調査2:ある老人施設のデイサービスに参加する地域の老人38名(男性5、女性33)、平均年齢81.3才(男性78.8、女性81.7)を対象に上記と同じ方法で健康状況の問診と、握力、開眼片足立ち、視力等の検査を行った。その後3か月間にわたり対象者の転倒の発生調査を行った。この間転倒したのは6人であった。
3、結果:以上の対象者98名を転倒の有無を目的変数に、先の調査の項目を説明変数にstepwise法を用いて重回帰分析を行った。この「3か月間の転倒」を説明するのに、第1に強い相関で採択されたのが「病人を見舞うことができない」であり、次が「体重が減った」、最後に「過去1年の転倒経験あり」であった。
さらに「3か月の転倒」を基準変数として、また、「性」「年齢」「体重減少」「過去1年の転倒歴」「病人を見舞う」「老研式日常生活動作得点」「収縮期血圧」「視力」「握力」「片足立ち時間」を説明変数に判別分析を行ったところ、判別関数による群と実際の転倒との的中率は80.2%と高かった。
以上のことから老人の転倒はいくつかの因子で予測が可能であると思われる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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