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動脈硬化危険因子重積とfitness、および運動療法の有用性に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 07770290
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

石田 浩之  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90212894)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード動脈硬化危険因子 / 身体的フィットネス / 運動療法
研究概要

1.<目的>本研究はわが国における動脈硬化危険因子重積の頻度を明かにするとともに、身体的フィットネスがこの病態に与える影響につき検討することを目的とした。
2.<対象>当院人間ドックを受診した一見健常な男性140名(平均年齢53歳)
3.<方法>体格、血圧、血液化学、血清脂質、OGTT、以上の検査を早朝空腹的に行った。また、トレッドミルによる症候限界多段階運動負荷試験を全例に行い、運動可能時間(秒)をもって、身体的フィットネスの指標とした。動脈硬化危険因子は次のように定義した。1)収縮期血圧140mmHgまたは拡張期血圧90mmHg以上 2)総コレステロール値221mg/dl以上 3)中性脂肪161mg/dl以上 4)HDLコレステルール40mg/dl未満 5)空腹時血糖111mg/dl以上。これらの指標に基づき、症例全体を所有する危険因子の数により4郡に分けた。すなわち、G-I;危険因子なし、G-II;危険因子1個、G-III危険因子2個、G-IV;危険因子3個以上の4群で、各群間で運動可能時間、OGTTでのインスリン面積を比較検討した。
4.<結果>
1)各群の症例数の割合はG-Iから順に22%、29%、25%。24%であり、とくに、全体の約半数に危険因子が2個以上集積していることが判明した。これは、対象者が一見健常なドック受診者であることを考えると、きわめて高率であり、動脈硬化性疾患を予防する上で、重要な知見である。
2)身体的フィットネスの指標である運動時間は、危険因子の数が増えるにしたがって段階的に減少する傾向が認められた。すなわち、危険因子3個以上を所有する群では、フイットネスが最も低く、この傾向は体重、年齢を補正後も変化無かった。一方、インスリン面積は運動時間とは逆に段階的に増加する傾向を示し、これは運動不足が動脈硬化性疾患の発生およびインスリン抵抗性の発現に重要な影響を与えることを示唆する所見であると考えられた。
3)以上より、フィットネスを向上させる運動療法は危険因子の重積した症例に対し有用である可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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