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覚醒剤中毒における熱ショック蛋白の動態について

研究課題

研究課題/領域番号 07770318
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 法医学
研究機関佐賀医科大学

研究代表者

袖崎 賢一郎  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (20216584)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード覚醒剤中毒 / 熱ショック蛋白 / 免疫組織化学 / メタンフェタミン / ユビキチン / HSP70
研究概要

覚醒剤投与による組織での熱ショック蛋白の発現を調べるために以下の実験を行った2-8週間1日1回一週間に6日1mg/kgのメタンフェタミン(MA)を腹腔内投与したWistarKY雄ラットからネンブタール麻酔下に摘出し、ホルマリン固定し、型のごとくパラフィン包埋した脳及び心臓を用い、免疫組織学的検索を行った。
一次抗体には市販の抗ユビキチンポリクロナール抗体または抗HSP70ポリクロナール抗体及びモノクロナール抗体を用い、ストレプトアビジン-ビオチン-ペルオキシダーゼ(SAB-PO)法を用いた染色を行い、適切な染色条件を決定して染色を行いその所見を観察した。その結果、心臓に於いて生理食塩水を注射した対照群では極弱い染色しか認められなかったのに対してMA投与群では心筋細胞核や心内膜心臓核、血管内皮核、血管平滑筋核などにユビキチン、HSP70ともに強い染色が認められた。さらに心筋の変性や壊死が起こっている部位では染色が弱く、周囲の細胞核に強い染色が認められた。そのため心筋の変性壊死の著しい8週投与群では変性壊死の軽度な2週投与群に比較してユビキチンやHSP70の染色は弱くなっていた。これらの結果は熱ショック蛋白が覚醒剤によるストレスに対する生活反応として発現することを支持する結果であると考えられる。脳については発現の部位及び程度について現在検討中である。画像解析についても準備検討中である。また10mg/kgを一回投与して経時的に臓器を採取した急性実験およびMAとの比較検討のための温浴による実験も行った。その免疫組織学的変化については現在検討中である。生化学的検討については準備および予備実験までしか及ばなかった。本研究の成果の一部は96年4月の第80次日本法医学会総会で発表する予定である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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