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脳死判定時におけるバルビツレート昏睡の除外診断確立について

研究課題

研究課題/領域番号 07770325
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 法医学
研究機関東海大学

研究代表者

斉藤 剛  東海大学, 医学部, 助手 (30266465)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード脳死 / 脳死判定 / バルビツレート療法 / バルビツレート昏睡
研究概要

重篤な各種脳障害後に生じた頭蓋内圧こう進症の治療に対してはバルビツレート療法が行われる。その後に脳死判定を行う際にはバルビツレート昏睡を除外する必要がある。このための基礎的データを確立するための動物実験を行った。
実験にはJ&Wのウサギを用い、あらかじめ頭部に脳波測定用の電極を大脳皮質、海馬に留置した。次いで、ペントバルビタール溶液をレスピレーター使用下で持続的に投与し、経時的に採血をおこなった。その後、皮質脳波が平坦になった時、深部(海馬)脳波が測定できなくなった時点で屠殺し、血液、髄液、脳内のペントバルビタール濃度の測定を行った。
その結果、血中ペントバルビタール濃度がバルビツレート療法の際推奨されている値(2.5〜5.0mg/dl)になると皮質脳波は平坦となった。しかし、海馬のおける脳波は十分に確認できたためにバルビツレート昏睡との区別は容易であった。この間における血液:脳内のペントバルビタール濃度の割合はほぼ1:2であった。その後、持続投与を続けると海馬における脳波は心停止まで確認できた。このことから、脳死判定を行う際には深部脳波の測定が有効と思われたが、臨床では聴性脳幹反応(ABR)が行われているので、深部脳波とABRとの関係を検討する必要があると思われた。
なお、髄液に関してはヒト症例では脳腫張のため十分な採取が不可能であったため検討はできなかった。また申請ではミニブタを使用する計画であったが、都合によりウサギで実験を行った。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takeshi Saito et al.: "Influence of Antemortem Medication on the Determination of Brain Death" Japenese Journal of Legal Medicine. 49. 484-487 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Takeshi Saito et al: "Influence of Antemortem Medication on the Determination of Brain Death" Proceeding of the XVIth Congress of the International Academy of Legol Medicine. 190-191 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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