研究課題/領域番号 |
07770348
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
加藤 智啓 聖マリアンナ医科大学, 難病治療研究センター, 助手 (80233807)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | トポイソメラーゼI / MHCクラスII / T細胞エピトープ |
研究概要 |
全身性強皮症では、抗トポイソメラーゼI(トポI)抗体の出現が特徴である。我々は以前の研究から抗トポI抗体産生機序としてantigen-driven、すなわち、トポI特異的自己T細胞が活性化されていることを見つけている。本研究ではトポI特異的T細胞の活性化メカニズムを明らかにする目的で患者で実際に認識されるトポIのT細胞エピトープを決定とマウスでのシュミレーション実験を計画した。重要な作業はT細胞エピトープを詳細に決めることであるが、トポI分子が大きく、全長を網羅するペプチドを化学合成するという方法をとりづらく、ランダムライブラリーの原理をトポI分子に応用し、MHCクラスII分子に結合する領域を同定することとした。MHCクラスII分子は精製でなく、組換えMHCクラスII分子を大腸菌で大量産生させることとし、α鎖及びβ鎖の細胞外ドメインの遺伝子をPCR法にて増幅した後、リンカー(DDAKK)4をコードする遺伝子(作成法は報告済み)を挟んで一本鎖にして、ファージのマイナ-コートプロテインをコードする遺伝子に連結した。これに先立ち試験的にMHC分子と同じスーパーイムノグロブリンファミリーである抗体分子の可変領域であるVH鎖とVL鎖を同じリンカーを挟んで一本鎖として発現させ、抗体活性があることを確認している(Mol. Biol. Reports, in press)。MHCクラスII分子はファージ上に発現され、現在本来の立体構造を保持しているか抗クラスII抗体などを用い確認中である。一方、トポIの様々な部分を長さ30-50アミノ酸程度のペプチドとして発現するファージライブラリーはすでに完成しており、組換えMHCクラスII分子が作成され次第スクリーニングを行うことができる。
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