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血小板がmechanical lung Injuryに及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 07770414
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関北海道大学

研究代表者

中野 剛  北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (80250455)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード摘出潅流肺 pertused lung madel / 血小板 platelet / mechanical lung injury
研究概要

【目的】ラット摘出潅流肺モデルにおいて1)潅流域に血小板が存在しない場合,静水圧上昇による肺障害(Mechanical lung injury)が惹起されるか.2)もし惹起されるとすれば,潅流液に血小板を入れるとmechanical lung injuryは抑制されるか.
【今年度の実施結果】ラット摘出潅流肺モデルを以下のように作成した.ラット心肺をen blocでとりだし,肺動脈・(左室を通して)左房にカニュレーションを行い,4%bovine serum albumin加EBSS液をもちいZone3の状態で潅流を行った.換気は5%CO2,35%0.2,60%N2の混合ガスを用いて換気回数60回/分,1回換気量3ml,PEEP2cmH20にて行った.潅流液のリザーバーは37℃になるように保温し,潅流肺重量を張力トランスデユーサーを用いて測定した.潅流圧を上昇させるため,肺動脈側,左房側のリザーバーを5cm上昇させ,肺重量の変化を記録した.横軸に時間,縦軸に単位時間あたりの重量変化を常用対数に変換してとると,2相に分別できる.後半を直線回帰し,時間0に外挿し初期濾過率を求め,これより濾過係数を計算した.一つの肺(n=1)について3回繰り返しその平均を求めた.血小板を含まない4%bovine serum albumin加EBSS液を用いた場合,濾過係数は53.2±(SD)5.2mg min^<-1> cmH2O^<-1> g^<-1>(n=5)であった.いずれの場合も,リザーバーの高さをもとに戻すと肺重量はベースラインに戻り測定可能であった.リザーバーの上昇を10cmにしても高さをもとに戻すと肺重量はベースラインに戻った.ところが,リザーバーを20cmに上昇させたのちリザーバーの高さをもとに戻しても肺重量はベースラインに戻らず,肺水腫が惹起された.血小板がない状態では20cmH20の静水圧でMechanical lung injuryが惹起されたと考えられた.今後,潅流液に血小板をいれてMechanical lung injuryは抑制されるか検討予定である.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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