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低酸素性肺血管収縮における一酸化窒素とその関連代謝物系の作用

研究課題

研究課題/領域番号 07770415
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関旭川医科大学

研究代表者

中野 均  旭川医科大学, 医学部, 助手 (40221452)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード低酸素性肺血管収縮 / 一酸化窒素(NO) / 摘出灌流肺 / NO関連代謝物 / パーオキシナイトライト / NO吸入療法 / NO毒性
研究概要

【目的】血管内皮由来のNOは低酸素性肺血管収縮(HPV)を修飾しているが、その作用化学種としてNOの他に[・NO]、[ONOO^-]などが考えられる。そこで、これらの選択的消去剤や発生剤を用いてHPVがどのように変化するのか、また、NO吸入療法に際しての作用機序およびNO毒性に関しても検討した。
【対象と方法】 ラット摘出灌流肺を用いて1)低酸素喚気を3回繰り返した後、(1)生理食塩水群、(2)L-NMMA (NO合成酵素阻害薬)投与群、(3)carboxy-PTIO (NOの選択的消去薬)投与群でそれぞれ引き続き低酸素喚気を2回繰り返しHPVの増強の程度を観察した。2)一方、NOとその関連代謝物の発生剤の効果を検討するために(1)生理食塩水群、(2)NOガス(40ppm)吸入群、(3)NOR(自発的NO発生剤)投与群、(4)SNAP(・NOドナー)投与群、(5)SIN-1(ONOO^-発生剤)投与群において同様にHPVを観察した。
【結果と考察】1)L-NMMA投与は、carboxy-PTIO投与に比べHPVの増強効果は有意に大きかったことから、HPVの修飾因子としてはNOのみならずその関連代謝物質が関与していると考えられた。2)NOガス吸入は有意にHPVを減弱させた。その効果はNORの極量を灌流液内投与した時に比較して大であった。以上から、NOのHPVに対する抑制効果は肺胞気を介して作用させることが重要であると考えられた。3)SNAPもSIN-1も共にHPVを有意に減弱させた。しかし、SIN-1投与群では投与後早期に肺水腫をきたし易かった。以上から、NOと共にその関連代謝物質にもHPVの抑制効果が存在することが示唆された。一方、ONOO^-(パーオキシナイトライト)は肺血管透過性を促進させる可能性があり、NO毒性の面から今後の検討を要すると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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