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肺高血圧ラットの肺動脈壁におけるレニン・アンギオテンシン系の分子生物学的解明

研究課題

研究課題/領域番号 07770433
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関順天堂大学

研究代表者

蓮沼 紀一  順天堂大学, 医学部, 講師 (10208473)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード肺高血圧症 / 右室肥大 / アンギオテンシンII / アンギオテンシンII受容体 / ラットモデル
研究概要

慢性呼吸不全の重要な予後因子として肺高血圧症の合併がある.肺高血圧症の成因として、組織学的に肺細小動脈の平滑筋層の肥厚が観察され、これらが肺血管抵抗の上昇に関与すると考えられる。近年、レニン、アンギオテンシンII(AngII)、同受容体などからなるレニン、アンギオテンシン(RA)系が、血管壁や心筋局所に存在し、体高血圧症における細胞増殖に関与していることが示唆されている。そこで、本研究では肺高血圧症におけるRA系の役割を調べるために低酸素性肺高血圧ラットモデルを作成し、肺組織におけるAngII受容体及びAngIIの発現を解析した.雄のSDラットを平地で飼育したものを対照群とし、低圧チャンバー内で3日、7日、14日飼育したものを低圧低酸素群とし、各群について以下の検討を行った. 1、肺高血圧症に伴う右室肥大の指標として、左心室と心室中隔に対する右心室重量の比を求めた. 2、肺動脈壁の肥厚を光顕的に観察した. 3、肺組織中のAngII受容体mRNAの発現をノーザンプロット法で、また肺組織中のAngII受容体数を[^<125>I]AngIIバインディングアッセイで検討した.4、 肺組織中および血漿中のAngIIをラジオイムノアッセイで測定した.飼育3日目では右室肥大は明らかではなかったが、14日目では右室肥大、肺細小動脈の中膜肥厚も観察された.正常対照群の肺組織においてAngII受容体のmRNAの発現と、AngII受容体の存在が認められた.低圧低酸素群では3日目にすでにAngII受容体のmRNA及び数の増加がみられ、14日目ではAngII受容体数および組織中AngII量も増加した.しかし、血漿中のAngIIは低圧低酸素群ではむしろ低下する傾向にあった.これらの結果より、肺局所におけるRA系が賦活化され肺高血圧の成立に関与している可能性が示された.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 三上理: "低圧低酸素性肺高血圧ラットモデルにおけるアンギオテンシンIIレセプターの解析" 日本胸部疾患学会雑誌. 第34巻. (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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