研究課題/領域番号 |
07770534
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
渡辺 嘉郎 順天堂大学, 医学部, 助手 (40266036)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | アポE / アポE遺伝子多形 / 冠動脈疾患 / RLP-C |
研究概要 |
1995年1月より10月までの期間において当院にて心臓カテーテル検査を行ったアポEジェノタイプは450名、RLP-Cは206名に対して検討した。 アポE遺伝子多形はε2/ε2、ε2/ε3をE2、ε3/ε3をE3、ε3/ε4、ε4/ε4、ε2/ε4をE4とした。 血清総コレステロール値はE2 : E3 : E4=178±38 : 185±34 : 196±31 (mg/dl)と有為差はないもののE4に多くE2に少ない傾向を示し、この傾向は中性脂肪、LDL-C、アポEに於ても同様であった。アポEは逆にE2 : E3 : E4=6.96±1.86 : 6.46±5.58 : 6.16±2.16 (mg/dl)とE2で多くE4で少ない傾向であった。また、HDL-CはE2 : E3 : E4=48±17 : 44±13 : 44±14 (mg/dl)とE2においてE3、E4に比し高い傾向があり、この傾向はアポA-Iにおいて同様であった。RLP-CはE2 : E3 : E4=8.36±7.63 : 5.86±4.14 : 5.75±5.30 (mg/dl)とE2が多くE4で少ない傾向であった。 冠動脈造影上50%以上の狭窄を持つものをCAD(+)と判定しアポE遺伝子多形との関連を検討した結果、CAD(+)はE2 : E3 : E4=79 : 81 : 80 (%)であり一定の傾向を示さなかった。冠動脈疾患の分類を1枝、2枝、3枝病変とに分け検討したが、明らかな傾向は認められなかった。冠動脈疾患とRLP-Cとを検討したところE3、E4においてCAD(+)群においてRLP-Cが高い傾向にあった。 以上のことからアポE遺伝子多形はリポ蛋白代謝に対して一定の影響を及ぼすことが示されたが、冠動脈疾患との間には明らかな傾向を見ることが出来なかった。
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