研究課題/領域番号 |
07770535
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
一守 康史 東海大学, 医学部, 講師 (60184636)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | メカノストレス / 一酸化窒素 / ずり応力 / EDRF / 灌流心 / ミオグロビン |
研究概要 |
血管内皮細胞と血流との間に発生するずり応力(shear stress)や心筋の収縮拡張に伴って血管に加わるメカノストレスに対する冠血管の局所的血流調節機構における一酸化窒素(NO)の役割を明らかにするため、極微量・過渡的に発生するNOをリアルタイムで検出する方法を検討した。メカノストレスによるNOの生成をリアルタイムで測定し、冠血管からのNO生成量とメカノストレスの強度・種類との関連を検討した。モルモット及びラット摘出心の大動脈に挿管し冠潅流圧と冠血流をモニターしつつ逆行性(Langendorff Mode)に冠血管を定流速潅流(5-30ml/min)した。NO補足剤としてオキシミオグロビン(MbO_2、1μM)を潅流液に加え、それがNOと定量的に反応してメトミオグロビン(MetMb)に変化したものHPLC用吸光検出器で検出した。本装置におけるNO検出感度は10nMであった。10^<-6>Mのブラジキニンを投与しこれによって発生するNOがリアルタイムに検出でき、薬剤投与によるNO変化については評価可能であることがわかった。一方、paired pacingによるpostextrasystilic potentiationによって心筋によるメカノストレス量を変化させる実験ではNO産生量が少ないせいか目立ったNO産生を検出できなかった。フローの変化によって基線のNO生成量は変化したがフローの変化によって生成したNOの希釈率が変化するためNO発生量の評価は困難であった。今後、定量的なメカノストレス付加の方法を考案し、また潅流心の冠血管に定量的にずり応力を与える方法を検討して定量化を急ぎたい。
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