研究課題/領域番号 |
07770547
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
河野 啓助 久留米大学, 医学部, 助手 (70258416)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 本態性高血圧 / 腎循環 / 圧反射 / 交感神経 / レニン |
研究概要 |
運動療法の降圧効果は多くの臨床研究において確認され、最近欧米では相継いで公表された高血圧治療のガイドラインの中で、運動療法は初期治療の一つとして強く推奨されているが、その降圧機序については充分に明らかにされているとは言えない。現在まで運動療法の降圧機序として、1)交感神経活性の抑制、2)レニン-アルドステロン、心房利尿ホルモン、内因性ジギタリス様物質等の液性因子の変化、3)インスリン抵抗性に代表される代謝性因子の改善、3) EDRF等に代表されるパラクリン系などの変化が示唆されているが、その何れが主要な機序であるのか、更に、降圧に関する共通のcascadeが何であるのかについては未だ充分な知見を有しない。循環調節において、腎・体液調節系は慢性血圧調節に重要な役割を果たしているとされ、神経系・液性因子もこの系の調節に大きく関与することから、我々は無投薬下の軽症本態性高血圧患者に対しVO2max75%の運動を6分間1日4回3週間施行し、その前後の腎血行動態及びナトリウム排泄能を検討したところ、運動療法によりレニン活性低下や圧反射機能の改善と共に、腎血管抵抗の著明な減少とFENaの改善が血圧降下と密接に関連していることを明らかにし、運動療法により降圧するresponderの特徴として運動前に腎血管抵抗が高くFENaが低下している事を報告した。関連研究として、運動療法により血圧日内変動が大幅に変化し、これに神経体液性及び腎性機序に双方に影響する代謝性因子-即ちインシュリンが関与することを示した。これらの事実は、種々の血圧調節系のeffectorとしての腎・体液調節系の改善が運動療法による降圧に強く関与する可能性を示唆している。
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