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高血圧による脳血管のRemodelingの機序に関する細胞・分子生物学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 07770552
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 循環器内科学
研究機関国立循環器病センター

研究代表者

鐙谷 武雄  国立循環器病センター研究所, 疫学部, 室員 (80270726)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード高血圧 / マクロファージ / 組織因子
研究概要

SHR-SPにおいて生じる脳の高血圧性血管病変について、以下の項目に着目してその発生機序を検討した。
1、血管壁構成細胞の変化
内皮細胞の機能の変化をみるために、内皮細胞における接着分子のうち、ICAM-1、LFA-1αの発現について検討した。両者の抗体を用いて免疫染色を施行したが、コントロールと比較して、SHR-SPで有為な差を認めなかった。また、中膜平滑筋細胞の動態をみるためにアクチンの免疫染色を行ったが、コントロールと比較して、アクチンの染色性の低下を認め、中膜平滑筋の細胞傷害、消失が生じていることが考えられた。この細胞傷害、消失にアポトーシスの関与があるかterminal deoxynucleotidyl transferase assayを用い検討したが、アポトーシスの関与は否定的であった。また、血管中膜とは逆に血管外膜は肥厚していたが、この部位では細胞成分そのものではなく、細胞外マトリックスのtypeI、IIIのコラーゲンが増加していることが明らかとなった。
2、免疫担当細胞の関与についての検討
脳実質内動脈では、アクチンの染色性の低下、血管周囲のED2(+)在住マクロファージの減少の後、フィブリノイド壊死像とMHC classI(-)滲出マクロファージの浸潤を認めた。腎臓(増殖性血管病変が多い)でみられるような病変早期の血管周囲でのMHC classI(+)滲出マクロファージ、Tリンパ球の動員は認められなかった。このような細胞性免疫の機序が働らかないことが、脳で増殖性変化を生じにくい原因のひとつである可能性が考えられた。
3.凝固関連蛋白についての検討(フィブリノイド変性形成機序の解明)
血液凝固のイニシエーターである組織因子がどの細胞から発現されてるか,また,病変形成時に発現増加があるか,抗組織因子抗体による免疫組織染色とin situ hybridizationにより検討した。免疫染色の結果より、組織因子はアストロサイト、血管周囲細胞より発現していると考えられた。今のところ、病変の完成後では脳全体で組織因子のタンパク発現レベルは低下することが明らかとなった。病変形成時点での発現の変化については現在検討中である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] TAKEO ABUMIYA et al.: "Hctcrogcncity in Appcarancc and Distribution of Macrophage Subsets and Its Possible Involvement in Hypertensive Vascular Lesions in Rats" Laboratory Investigation. in press (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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