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安定同位元素を用いた脂肪酸代謝スクリーニング法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07770576
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関島根医科大学

研究代表者

木村 正彦  島根医科大学, 医学部, 助手 (00263533)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードキャピラリーガスクロマトグラフィー / 質量分析器 / 自動解析システム / 脂肪酸代謝異常スクリーニング / 安定同位体希釈法 / 有機酸代謝異常スクリーニング
研究概要

脂肪酸代謝異常症スクリーニングの簡便なデータ自動解析システムを確立するために,本研究においてパーソナルコンピューターをキャピラリーガスクロマトグラフィー/質量分析器(GC/MS)に連結して尿中代謝産物自動プロファイリング/診断支援プロブラムを開発した。尿中代謝産物は個々の物質に特徴的な2つ選択イオンのマスクログラムとそれらの強度比およびRetension Indexによって同定するように設定した。あるピークがあらかじめ設定した物質のこれらパラメーターと一致したとき設定物質と同定させた。これまでの文献あるいは我々の蓄積してきたマススペクトル情報を参考にして、130のルチン検索物質を設定し、年齢別正常値テーブルを入力した。定量はマスクロマトブラフィーで行い,内部標準物質に対する相対面積比で表した。正常値の+3SDとして設定したカットオフ値を越えたものを異常として検出させた。
診断支援システムでは昇常有機酸の出現する可能性のある疾患名をあらかじめ入力しておき、デ一タ解析に続いて疑わし疾患名を出力させた。すでに診断されていた患者の尿30検体をこのシステムで試験的に解析させたところ,結果は全例で正しく尿中異常有機酸を検出した。さらに連結した診断支援プロブラムではGC/MSデータ自動解析プログラムが異常と診断した化合物から考えれる疾患名を出力させた。また,複数の診断名を出力したが正しい病名をはずすことはなかった。しかし,可能性のある疾患として出力する疾患名が多すぎる傾向があったので,特異性を高めるようソフトをもう少し改善する必要があると思われた。本システムでは、1検体の処理時間が1-2分と短時間に多数の検体の分析が可能であった。現在、実際に有機酸代謝異常スクリーニングを本プログラムにより施行中である。また、内部標準を複数個設定する機能を有しておリ、複数の安定同位元素を使って微量のアシルグリシンを検出する必要がある脂肪酸代謝異常症スクリーニングに応用できるプロブラムが形作られ,本研究の当初の目的の基本的な部分を達成することができた。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 木村正彦: "キャピラリーGC/MSに連結した新しい尿中代謝産物の自動プロファイリングシステム" 日本医用マススペクトル学会講演集. 20. 185-188 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 渡辺宏雄: "脂肪酸代謝異常症 2例の尿中代謝産物の検討" 日本医用マススペクトル学会講演集. 20. 189-192 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 山口清次: "GC/MSによる有機酸代謝異常の診断" 臨床検査. 39. 469-472 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 山口清次: "乳児期に発症する有機酸代謝異常症の早期発見と対応" 小児科. 37. 101-112 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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