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多次元自己回帰モデルによる中枢性心拍呼吸応答の定量と乳幼児突然死症候群の早期診断

研究課題

研究課題/領域番号 07770589
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関大分医科大学

研究代表者

福島 直喜  大分医科大学, 医学部, 助手 (60218914)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード多次元自己回帰モデル / 中枢性心拍呼吸応答 / 乳幼児突然死症候群 / ポリグラフ / ノイズ寄与率 / インパルス応答周波数 / 自律神経
研究概要

【目的】乳幼児突然死症候群(SIDS)の好発年齢である乳児期早期の3-4ヵ月において、心拍呼吸相互応答の発達特性を調べ、自律神経の発達の面からの,SIDSの病因へのアプローチができると考え,多次元自己回帰解析を用いて,SIDS児の早期診断について検討する。
【対象】いわゆる未然型乳幼児突然死症候群の乳児、5例(生後19日-4ヶ月、平均2ヵ月、男児3例、女児2例)を対象とした。4ヶ月の健康男児1例を対照とした。
【方法】上記の未然型乳幼児突然死症候群および対照例の、安静睡眠時に日本光電脳波計でポリグラフに一睡眠周期記録し、心電図と呼吸波形を同時に磁気記録した。得られた磁気記録より心電図R波をトリガーとしてパルス間隔測定装置に入力し,このRR間隔と呼吸波形をミニコンピューターU1200(富士通)を用いて解析した。このRR間隔の離散時系列に赤池の多次元自己回帰モデルを用いて,静睡眠期の5区間の心拍呼吸相互のインパルス応答周波数とノイズ寄与率を求めた。
【結果】正常乳児におけるインパルス応答周波数は、0.47±0.03Hz、心拍から呼吸へのノイズ寄与率は90±8.6%であった。一方、未然型乳幼児突然死症候群におけるインパルス応答周波数は、0.48±0.10Hz、心拍から呼吸へのノイズ寄与率は69.4±23.3%であった。インパルス応答周波数及び心拍から呼吸へのノイズ寄与率は、両群間において有意差は認められなかった。
【考案】有意差は見られなかったものの、心拍から呼吸へのノイズ寄与率は未然型乳幼児突然死症候群においてやや低い傾向があり、心拍呼吸相互応答の未熟性が示唆され、SIDSの内因性の危険因子の一つとして有用であると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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