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小児急性白血病のPCR法による微小残存病変の検討

研究課題

研究課題/領域番号 07770591
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

北原 琢磨  鹿児島大学, 医学部, 助手 (90253880)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード微小残存病変 / 急性リンパ性白血病 / TCRδ鎖
研究概要

当科にてフォロー中の急性リンパ性白血病(ALL)患者13人を対象とした。うち7症例にT細胞レセプター(TCR)δ遺伝子の再構成を認め,1症例にTCRδ(Jδ1)の欠失を認めた。
1)寛解のどの時期に微小残存病変(MRD)が消失するか検討した。
ほとんどの症例で寛解導入療法2〜5か月でMRDが消失した。寛解導入療法後4か月以内にMRDが消失する症例はその後も寛解を維持して行く可能性が高く,MRDの消失しない症例,一旦検出感度以下になり再び検出される症例はMRDが検出されてから数か月後には骨髄再発する傾向が認められた。
2)骨髄移植症例で臨床経過とMRDの検出の程度を比較した。
ALLの再発例のMRDを,第1回目の骨髄再発時から骨髄移植後まで経時的に検索した。再寛解導入治療法でもMRDは持続的に陽性で骨髄移植時は顕微鏡的に寛解であったがMRDはやはり陽性であった。強力な前処置を行い骨髄移植を施行した。移植後4か月間はMRD陰性であったが5か月目に陽性となり,その後約1か月後に骨髄再発した。骨髄移植においては,移植前のMRDが陰性であることが非常に重要であると考られた。
以上のようにTCRδ鎖遺伝子の再構成を利用したMRDの検討は急性白血病症例の寛解の深度を知るうえで非常に有用であり,患者の予後,治療効果の判定,移植時期の決定,適切な前処置の選択等幅広い領域で役立つものと考える。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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