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小児の髄膜炎における炎症抑制生サイトカインIL-10の検討

研究課題

研究課題/領域番号 07770606
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関帝京大学

研究代表者

稲葉 雄二  帝京大学, 医学部, 助手 (70266310)

研究分担者 石黒 精  帝京大学, 医学部, 講師 (90222984)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードIL-10 / 髄膜炎 / RT-PCR法
研究概要

髄膜炎患児25例(化膿性3例,無菌性22例)と非髄膜炎患者21例を対象に髄液と,同時に採血した血清,および髄液中単核球を分離して24時間培養して得た培養上清についてIL-10の濃度をELISAを用いて測定し,臨床検査値とともに検討した.また,髄液細胞のmRNAの発現をRT-PCR法により検討した.
その結果,1)髄液中のIL-10値は化膿性髄膜炎と無菌性髄膜炎の有症期で,回復期および非髄膜炎群に比べて有意に高値であった.2)髄液中のIL-10値は同時に採取した血清中の各サイトカイン濃度より有意に高値であった.3)髄液単核球の培養上清中のIL-10濃度は高値であった.4)RT-PCR法により髄液炎症細胞にはIL-10のmRNAの発現が認められた.5)髄液中G-CSF, IL-8, IL-6値の平均値は発症日に最高となったが, IL-10値の平均は発症2〜3日目に最高であった.
以上の結果より,髄膜中のIL-10値は髄膜炎の急性期の他に炎症性サイトカインより少し遅れて上昇し,その後低下することが明らかになった.また,髄液中IL-10の少なくとも一部は髄液細胞により産生されると考えられた.IL-10は炎症群サイトカインの産生を抑制することにより炎症反応を抑制することが知られているが,今回の研究を通じて,髄膜炎においてもIL-10は炎症の抑制に働いている可能性が示唆された.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 稲葉雄二など: "Ubenimexが急性白血病児のinterleukin-6産生能におよぼす作用の検討" Biotherapy. 9. 397-398 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 稲葉雄二など: "食細胞異常症" 小児の保健治療指針. 58. 214-216 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 稲葉雄二など: "改定されたCD分類1993-ヒト白血球分化抗原の最新分類" Biotherapy. 9. 469-477 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Fukushima K. Ishiguro A, et al.: "Transient elevation of granulocyte colony-stimulating factor levels in the cerebrospinal fluid at the intial stage of aseptic meningitis in children." Pediatr Res. 37. 160-164 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Ishiguro A, et al.: "Reference intervals of serum of granulocyte colony-stimulating factor levels in children." J Pediatr. 128. 208-212 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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