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Menkes病の遺伝子解析・遺伝子診断

研究課題

研究課題/領域番号 07770607
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関帝京大学

研究代表者

仲本 なつ恵  帝京大学, 医学部, 助手 (20256043)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードMenkes病 / 銅輸送ATPase / 遺伝子診断 / 遺伝子解析
研究概要

Menkes病(MNK)患者のリンパ球を用いてreversetranscription-PCR(RT-PCR)法で銅輸送ATPase(ATP7A)の遺伝子解析を行った。材料と方法:症例は臨床症状および生化学的分析から古典的Menkes病と診断された3歳の男児で、患者および健常者から採取したリンパ球をEBウイルスにより形質転換したリンパ球を用いた。これらリンパ球からtotalRNAを抽出し、オリゴプライマーでcDNAを作成した。MNKcDNAを重複する約1.3kbpの4つのセグメントに分け、それぞれプライマーを作成し、RT-PCRでそれぞれを増幅した。PCR産物を電気泳動し、ゲルから目的のDNAを抽出したキットを用いてサブクローニングを行った。サブクローニングした2本鎖DNAからシークエンスキットを用いて螢光標識し、シークエンサーで塩基配列を調べた。結果および考察:対照と患者のcDNAからPCRで増幅したものを電気泳動した結果、約1.3kbのバンドを確認することが出来た。その内、患者のセグメント4のバンドが対照のバンドより約100bp小さかった。セグメント4の塩基配列をシークエンサーで検討した結果、患者のセグメント4はMNKcDNAのエクソン22(103bp)が完全に欠落していた。エクソン22は2つの膜貫通ドメインをコードしており、本例ではこの部分の欠損のため、ATP7Aが機能していないと考えられた。エクソン22の欠落は今まで報告がなく、今後本例でゲノムDNAを解析し、欠落の原因を明らかにする予定である。また本症例の家族の遺伝子検索で保因者診断、胎内診断が可能であると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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