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神経栄養因子による小児期脳障害の治療に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07770610
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

今井 祐之  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (30203300)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード神経栄養因子 / 脳障害 / 神経細胞
研究概要

研究目的:周産期脳障害は医療技術の進歩により、その予防・早期診断が可能になりつつある。しかし、再生(分裂)能力のない神経細胞にいったん加わった傷害に対して、その構造・機能を積極的に回復させる治療法は未だない。本研究では神経成長因子(NGF)およびその受容体(NGFR)からなるカスケード(NGF/NGFRカスケード)を用いた周産期脳障害に対する新たなる治療法の開発を目指すことを目的とする。
1.結果:ヒトNGFRをコードする遺伝子trkA cDNAをinvitroにおいて未分化神経細胞株(HTLA230)内へ導入した。FACS解析において約70%の細胞で細胞表面上にtrkAを認めた。発現したNGF receptorは、NGF(50ng/ml)投与に反応してimmediate-early resonseとしてのc-fosの一過性発現を呈した。またトランスフェクタントに対するNGFの長期投与は未分化細胞のネットワーク形成を伴う形態学的分化と神経特異的遺伝子の発現を特徴とするlate responseを示した。
2.さらに遺伝子導入された未分化神経細胞は、in vivoにおいてもNGF投与(250ng)に反応して未分化細胞を分化型神経細胞へと誘導した。以上の結果は未分化神経細胞表面上に人為的に構築された機能的NGFRは未分化神経細胞をin vitroおよびin vivoの両者において分化誘導することを意味する。今後はNGFR cDNAをラットの上頚神経節(SCG)内に直接注入した後、SCGの軸索切断を行った後NGF投与を行い、in vivoにおいて人為的に構築されたNGF/NGFRカスケードが神経傷害修復に促進機能を有するか否かを検討する。またin vivoでの神経細胞内への安全かつ有効な遺伝子導入のためのベクターの開発も必要となる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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