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日本人ゴ-シェ病の遺伝子解析と臨床症状との相関

研究課題

研究課題/領域番号 07770611
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

川目 裕  東京慈恵会医科大学, 医学部・小児科学, 助手 (60246395)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード人種差 / 遺伝子変異 / Genotype / Phenotype Correlation
研究概要

本研究の目的は、日本人ゴ-シェ病の遺伝子変異と臨床表現型を明らかにすることである。本年は日本人ゴ-シェ病32例について、7つのCommon Mutation(84GG,IVS2+1,F213l,N370S,L444P,R463C,D409H)の頻度を解析しその臨床表現型及び人種差について検討した。
日本人ゴ-シェ病ではL444Pが全変異の45%を占め、最も多い変異であった。L444P変異は非ユダヤ人で頻度の高い変異であり、そのHomozygoteは神経型にLinkすると報告されている。これに対し日本人L444PのHomozygoteのほとんどは非神経型を呈しており、臨床表現型における人種の重要性が明らかとなった。F213l変異は全変異の15%を占めるが、日本人以外では1 Alleleの報告があるのみで、本変異は日本人(アジア人)に特徴的であることが考えられた。ユダヤ人ゴ-シェ病の遺伝子変異の約70%を占めるN370S変異は日本人では全く存在しなかった。N370S変異はタイプ1のみに認められ、そのHomozygoteは非常に軽微な臨床症状を呈することが知られている。そこで日本人ゴ-シェ病タイプ1の発症年令、骨合併症、脾摘率を諸外国と比較したところ、日本人においてはいずれも重篤であった(発症年令:7才vs.17才、骨合併症率:48%vs.8%、脾摘率:54%vs.8%)。以上の結果から、日本人ゴ-シェ病の遺伝子変異分布、臨床表現型は諸外国とは非常に異なっていることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Ida H., Kawame H., et al.: "Characteristics of gene mutations among 32 unrelated Japanese Gaucher disease patients: absence of the common Jewish 84GG and 1226G mutations." Human Genetics. 95. 717-720 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Kawame H., Gartler S. M. et al.: "Allele-specific replication timing in imprinted domains: absence of asynchrony at several loci." Human Molecular Genetics. 4(12). 2287-2293 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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