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小児肺高血圧の一酸化窒素吸入治療法に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07770616
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

村上 智明  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90256595)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード一酸化窒素 / 肺高血圧症
研究概要

小児肺高血圧症の一酸化窒素吸入療法に関する基礎的研究を次のように行った。
まず一酸化窒素吸入のための回路を大和酸器技術部と共同で作製し,その回路により一定濃度の一酸化窒素が閉鎖回路を通じて患者に吸入出来る事を確かめた。一酸化窒素の濃度は5ppmより80ppm迄段階的に作製し,一定時間安定した濃度を保つことを確かめた。
次にトロンボキサン誘導体により実験的にラットに肺高血圧を作り,その肺高血圧に対する一酸化窒素吸入治療の効果を調べた。これによると一酸化窒素の吸入は5ppm,10ppm程度の低濃度でも明らかに存在し,濃度を20ppm,40ppm,80ppmに上げても,その効果の増加は僅かであった。
一酸化窒素吸入を止めた際のリバウンド現象について実験した。一酸化窒素の吸入を30分程度続けて中止した際にはリバウンド現象は明らかでなかった。より長期の吸入を続けてのちに中止した際のリバウンドについては,更に研究する必要がある。
次に安全性確保の為,一酸化窒素を排気する回路を作製した。この回路はシリカゲルで除湿し活性炭で除硝してから排気する。また二酸化窒素の濃度を各回路で測定し,その濃度が許容域にあることを確かめた。
これらの基礎研究のもとに,臨床研究まで発展している。
まず大学の倫理委員会の許可を得て,他に治療方法の無い肺高血圧症の治療に用い始めた。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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