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悪性黒色腫の臓器特異的転移とサイトカイン、特に肺転移とGM-CSF産生との関連

研究課題

研究課題/領域番号 07770655
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関山梨医科大学

研究代表者

山田 宏司  山梨医科大学, 医学部, 助手 (80262674)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードメラノーマ転移 / サイトカイン / インターフェロン
研究概要

当初の研究計画にもとずき、まずヒト由来悪性黒色腫(以下MMと略す)9株のサイトカインのうちGM-CSF,IL-1,IL-6の産生能を調べた。その結果、これらのサイトカイン産生を認めないものが3株、GM-CSFのみ産生するもの2株、IL-1 を産生するもの1株、IL-6を産生するもの2株、IL-1,IL-6ともに産生するもの1株であった。
GM-CSFとIL-1または6をともに産生する細胞株はなかった。GM-CSFを産生する2株の細胞のうち1株ではCD-44の発現が細胞膜表面に認められたが、他の1株にはCD-44の発現は認められなかった。またGM-CSFを産生しない細胞株でもCD-44の発現は認められなかった。GM-CSFを産生する2株について、IFN-βがGM-CSF産生に及ぼす影響を調べるため、細胞培養上清中に、IFN-βをそれぞれ、10^2IU/ml,10^3IU/ml,10^4IU/ml加え、3日間培養し、上清中のGM-CSFの濃度を調べたところ、濃度に依存して、GM-CSFの産生が抑制されていた。培養細胞自体の分裂、生存は肉眼的にはコントロール群と差はなく、従ってIFN-βによる直接的な細胞毒性ではなく、GM-CSFの産生のみが選択的に抑制されていると考えられた。さらにGM-CSF産生がmRNAレベルでどうなっているかを調べるため、同様の実験系(IFN-βを加えて培養する系)で、培養した細胞からmRNAを抽出し、RT-PCR法を用いて、GM-CSFのmRNA発現を調べた。mRNAレベルでは、はっきりとした濃度依存的な、抑制は確認できなかった。
またヌードマウス尾静脈から培養細胞を接種し、人工的に転移巣を作る系では、GM-CSF産生、CD-44陽性細胞では、肺に転移巣を確認できたが、GM-CSF産生細胞でも、CD-44陰性の細胞は転移巣を形成しなかった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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