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ヒト皮膚幹細胞の局在性に関する研究-ヒト皮膚移植SCID.マウスを用いて-

研究課題

研究課題/領域番号 07770656
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関信州大学

研究代表者

土肥 庄二郎  信州大学, 医学部・附属病院, 助手 (10252090)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードSCID系マウス / 皮膚幹細胞 / オートラジオグラフィ
研究概要

正常ヒト皮膚を植皮された8例のSCID系マウス(scid1,nude/s cid6,beige/s cid1)に^3H-thymidineの投与を行い得た。投与方法は1.体内埋込み式浸透圧ポンプによる腹腔内投与 2.1日1回尾静脈内投与 3.1日2回尾静脈内投与の3法にて行い、いずれも1日20μCiで1ヶ月間の標識を行った。最終的にsamplingし得たのは4例(nude/scid3,beige/scid1)のみであった。飼育途中でマウスが死亡した原因は、共食いであり、浸透圧ポンプ自体の負荷や、注射に伴う出血や感染症などの手技に関するものではなかった。samplingし得た4検体の内訳は、1.2.3法による標識終了直後にと殺したものが3例、3.法で標識後さらに1ヶ月間wash outした後にと殺したものが1例であった。オートラジオグラフィによる^3H-thymidine取り込み細胞の検出、および増殖細胞関連抗原(PCNA,BrdU,Ki-67)による免疫組織学的検討においては今回の方法では予想された結果は得られなかった。
まず、オートラジオグラフィでは標識終了直後にsamplingしたものでは表皮基底層からその上層数層までにわたり^3H-thymidine取り込み細胞が比較的密に存在していた。この変化は毛包や脂腺などの皮膚付属器にも同様に認められた。しかし、多くの細胞で核1個あたりの陽性粒子の数がせいぜい20個までと取り込みが少なかった。wash outした検体においては基底層の上層2、3層までに取り込み細胞が点在し核1個あたりの粒子数も10個前後と少なかった。いずれにおいても毛包隆起部に強い変化がみられることはなかった。増殖細胞関連抗原による免疫組織学的検討においてはオートラジオグラフィの結果とは一致せず、表皮基底層に陽性細胞が散見される所見がみられたが、幹細胞の局在を示唆する新しい知見は得られなかった。マウス組織とヒト組織での^3H-thymidineの取り込み様式が異なることが予想されるため、現在、投与量やsampling法の改良を進行中である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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