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紫外線によるサイトカイン産生誘導における活性酸素及びシグナル伝達機構の役割解析

研究課題

研究課題/領域番号 07770666
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関神戸大学

研究代表者

船坂 陽子  神戸大学, 医学部, 助手 (30209150)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード紫外線 / 活性酸素 / シグナル伝達 / メラノサイト / d-MSH / ACTH / 色素沈着 / ADF
研究概要

1.中波長紫外線ultraviolet B (UVB)照射により、培養ケラチノサイト(KC)及びメラノサイト(MC)において、Proopiomelanocortin (POMC)由来ペプチドα-MSH及びACTHの産生・分泌の亢進がみられた。特にKCにおいて分泌の亢進が強く誘導された。UVB照射直前にN-acetylcysteine (NAC)を加えると、このUVB効果は抑制を受けたが、チロシンキナーゼ抑制剤では抑制されなかったことより、この系にはチロシンキナーゼではなく活性酸素が関与していることが証明された。
2.UVB照射によりKCにおいて、活性酸素の消去作用を持つカタラーゼ様作用を有すAdult T-cell leukemia derived factor (ADF)の産生・放出が誘導され、放出されたADFはMCのMSH受容体の結合能及びMSH受容体遺伝子MC1-R mRNAの発現を亢進させることを明らかにした。すなわち、UVB照射により誘導された抗酸化ペプチドはUVBによる色素沈着に重要な働きをすることが、証明された。
3.1と2よりUVBはリガンド(α-MSH及びACTH)とその受容体MSH受容体を共に活性化して、MCの活性化を相乗的に導くことを明らかにした。また、リガンド(α-MSH及びACTH)の誘導が抗酸化剤NACにより抑制を受けること、MSH受容体誘導は抗酸化作用をもつADFにより強く誘導されることよりUVBによる色素沈着誘導には活性酸素及び抗酸化ペプチドが重要な役割を担っていることを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Ohashi A: "C-KIT receptor expression in cuthneous melhnoma and benign melanocytic nevi." Melanoma Res. (in press).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Funasaka Y: "UVB-induced methmogenesis-involvement of POMC derived αMSH and ACTH" Photomed Photobiol. 17. 73-76 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 船坂陽子: "培養ヒト表皮ケラチノサイト及びメラノサイトのα-MSHの産生・分泌" ACTH RELATED PEPTLDES. 6. 63-68 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 船坂陽子: "C-KITとメラノーマ" 臨床皮膚科. 49. 76-80 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 平野寿美: "Phenothiazine系薬剤によるPersistent Light Reactor-UVA少量連日照射が有効であった症例-" 皮膚臨床. 37. 1671-1675 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 船坂陽子: "皮膚科キーワード" C-kit (in press),

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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