• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

日光角化症と有棘細胞癌の発癌におけるテロメアの意義

研究課題

研究課題/領域番号 07770668
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関鳥取大学

研究代表者

笹岡 龍次  鳥取大学, 医学部, 助手 (90263475)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード日光角化症 / 有棘細胞癌 / テロメア
研究概要

22人の正常皮膚,7人の日光角化症及びその周辺部の正常皮膚,6人の有棘細胞癌及びその周辺部の正常皮膚からDNAを抽出した後,テロメアの長さを測定し,以下の結果を得た。
1,正常皮膚のテロメアの長さは加齢に伴って短小化する傾向が見られた。
(y=-143x+16101,r^2=0.544,x:年齢,y:bp)
2,7例の日光角化症とその周辺部の正常皮膚のテロメアの長さの比較では日光角化症でテロメアが短小化しているものは1例,日光角化症でテロメアの延長化しているものが1例であった。残りの5例では日光角化症と周囲の正常皮膚でテロメアの長さに差が見られなかった。
3,6例の有棘細胞癌とその周辺部の正常皮膚とのテロメアの長さの比較では有棘細胞癌でテロメアが短小化しているものは4例,テロメアが延長化しているものは1例,テロメアの長さに差が見られなかったものが1例であった。
4,日光角化症または有棘細胞癌を有する患者の正常皮膚とそれら腫瘍を有しない人の正常皮膚のテロメアの長さの比較では前者が短小化していなかった。日光角化症を有する患者の正常皮膚のテロメアはむしろ延長化している傾向があった。
これまでの結果より有棘細胞癌ではテロメアの短小化が見られるが、癌前駆症の日光角化症ではテロメアは短小化していない。皮膚癌においてテロメアの短小化は癌化した後の病態を示している可能性がある。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi