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接触免疫療法のウイルス性疣贅での奏効機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07770706
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

石黒 直子  東京女子医科大学, 医学部, 講師 (30198519)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード接触免疫療法(lontact immunotherapy) / ウィルス性疣贅 / 扁平疣贅 / 免疫組織学 / サイトカイン / 接着分子
研究概要

Contact immunotherapy(CI)の治癒機転モデルとされる扁平疣贅の自然消褪現象において、その炎症期の病変と、合せて非炎症期の扁平疣贅の病変について、組織学的、免疫組織学的検討を加えた。炎症期の病変は下腿から採取したもので、生検後約2週間で疣贅の自然消褪を認めた。非炎症期の病変は上腕から採取したもので、Diphenylcyclopropenone(DPCP)によるCIを施行し一部疣贅の扁平化を認めた。組織学的には炎症期では苔癬型反応を示し、リンパ球の表皮内、真皮への浸潤を認め、表皮の空胞細胞は消失していた。非炎症期では表皮空胞細胞は少数だが扁平疣贅の像を呈した。炎症期の病変の凍結材料にて、浸潤リンパ球の表面マーカーをモノクローナル抗体(Becton、Dickinson社のLeuシリーズ)を用いてABC法で染色したところ、真皮内にLeu 3a優位のリンパ球浸潤を認めた。表皮内への浸潤はLeu 3a,2aともわずかであった。HLA-DRはケラチノサイトの一部に発現を認めた。(非炎症期ではケラチノサイトでの発現はなし。)さらに、炎症期及び非炎症期の病変の凍結材料にて、以下のモノクローナル抗体を用いてABC法で染色した。炎症期;IL-1α,IL-1β,IFN-γ,TNF-α,ICAM-1,ELAM-1、非炎症期;IFN-γ,TNF-α。結果:IFN-γは炎症期、非炎症期とも表皮細胞間橋、血管内皮に陽性で、非炎症期でより強く染色された。TNF-αは炎症期、非炎症期とも表皮全層と血管内皮、炎症期では血管周囲のリンパ球にも陽性であった。尚、炎症期において、IL-1αは表皮基底層、真皮浸潤リンパ球に、IL-1βは表皮全層に、ICAM-1は血管内皮と血管周囲のリンパ球に、ELAM-1は血管内皮に陽性を認めた。IFN-γ,TNF-αが炎症期、非炎症期とも表皮に発現し、IFN-γではむしろ非炎症期の表皮に強く染色されていた点は興味深い。これらの染色態度の意義付けについては今後症例を集積し検討したいと考えている。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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